※※第308話:Make Love(&Sex aid).39









 「あああああぁぁっっ!」
 未だ彼は深く挿ってくれないまま、ナナは何度目かもわからない絶頂を得た。
 そのうちに薔は玩具を固定させている拘束具を、解き始める。

 「じっとしてろ……」
 と命じて、時に腰を押さえつけられるのだけどそれが嬉しくて跳ねてしまった。
 「あ…っあんっ、あん…っ、あ…っ、」
 拘束具が解けると、玩具の振動が止められる。
 玩具が止まっても、彼のピストンはなめらかに続いている。


 ズルッッ!…ッ……

 薔は敢えてゆっくり、バイブを抜いていった。

 「あっ…あっ!?あああっ…んっっ…!」
 バイブが抜けてゆくところへ、彼が挿ってくる。
 抜くのと挿れるのが同時進行で、えもいわれぬ快感にナナは躰を反らす。
 「じっとしてらんねぇのかよ……」
 くすくすと笑うと、彼はすっかり玩具を抜いた。
 その頃には、最奥まで挿入されていた。

 「あ…っ、あ…あっ…ああっ、」
 玩具では当たらなかったとこまで当たり、ナナは恍惚の表情でいる。
 「狭いのは相変わらずだな?」
 掴む腰にゆびを食い込ませると、薔は何度も奥を突き上げだした。


 ズ…ッ!ズッ…ズチュッッ…!

 「あっあっ、あんっ…あっ、あっン、あっはっ…あんっっ、」
 ナナは至上の快感に痺れて、彼をきつく吸い寄せる。
 背中を撫でてブラジャーのホックを外した薔はそれを持ち上げ、妖艶な乳房をむき出しにさせた。
 揉まれる乳房には舌を這わされ、乳首はくちびるに挟んで吸われる。

 「んあああっっ!」
 ナナはオーガズムを掴み、つまさきまでビクンビクンとしならせた。

 「ナナ?……次は中に出すぞ……」
 耳にキスをして、中で鼓動を高めると薔は囁く。
 腰づかいはさらに激しくなる。

 中に出すことを言葉にしてもらえたナナはとてつもなく興奮した、お仕置きなのに、こんなサービスをしてもらってもいいのだろうかと感じるほど。



 「あんっあっあん…っああっ、あっあっんっあっ…あ、あっあんっあああっ…んっ、」
 期待にもヴァギナは収縮をして、いやらしく鳴いていたナナはとっくに限界を越えていた。
 彼とする淫靡はいつでも虜になる、ぐちゃぐちゃになってもまだまだ交わりたい。

 「あああぁぁんんっっ!」
 ナナは絶頂を得た、自由を奪われている躰が戦慄いた。
 「……っ!」
 ほぼ同時に薔も射精をして、今日はこれが初めてではない彼女の子宮目掛けてたっぷりと迸りを放つ。
 そしてナナは彼に充たされ、もっと彼が欲しくなる。

 体内の奥深い場所を支配されつづけたくて、性に貪欲になる。




 「ん……」
 ふたりは離れずにくちびるを重ねて、中で体液を攪拌させていった。
 泡立つ淫水は溢れだし、結合部を淫猥に彩る。
 ナナはベッドに縛られたまま、激しく突かれて善がった。
















  …――Are there two next?

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