※※第348話:Make Love(&Make Love!).25
どこかで子供の声が聞こえたような気がした、でも気にすることもできないくらいナナの中は熱くなっていた。
一度でこんなにもたくさん中出しされてしまって、どうやって帰ればいいのかわからなくなりそうだった。
ズルッ――――――…
「っん…っ、」
すごく感じていると容赦なく、薔は抜いてしまった。
収まりきらず溢れていた白濁に、一気に溢れ出した白濁が混ざる。
できることならもっと何度でも奥を突いて欲しかったのに抜かれてしまい、ナナの膣はとても淋しげにひくついた。
「何かで塞いでやりてぇとこだが特に用意もしてねぇしな、このまま帰るか……」
あたまをよしよしして、耳にそっとキスをすると薔は彼女から放れた。
「んえええ…っ!?」
極力控えめに驚愕の声を上げたナナは、潤んだ視線を彼にちらりと送りながら訴えた。
薄暗がりの中なので、薔ビジョンだと彼女の瞳はやけに健気でうるうるしていた。
「こんな…っ、いっぱ…っ、出したくせにぃ…っ!」
訴えている最中にも、狭まって溢れてきてはいた。
「……ばかだな、おまえ……つうかすげえ可愛いんだよ、容赦ねえ可愛さだな……この程度で何言ってんだ?」
「んえぇえええ…っっ!?」
様子があまりにもいじらしかったため、彼は意地悪心に火をつけられた、むしろ可愛すぎてちょっと照れた。
公園でばっちりしてしまった後にも拘わらず、序の口にすら到達していないと思える仕草だった。
要するにナナは無意識のうちに上手く、彼を煽ったということだ。
ばかと言われたのに、可愛いとも言われてナナはめちゃくちゃドキドキしている。
どうぞ今すぐ再び挿れてくださいませ……と、懇願したいところだけれど、ずっとここでエッチをしていたら見つかってしまいそうで非常に危険でもある。
それに次は目一杯、あんあん言わされてしまいたくもある。
「これじゃ…っ、帰れな…っ、」
「大丈夫だ、俺が帰るっつってんだぞ?帰れるに決まってんだろ?」
「それはっ……そうれすけど…っ、」
とろっとろになったナナは少し休ませて欲しいのか、立ったまま甘えた声を出し、薔は手際よく互いの着衣を整えた。
ブラウスを撫でたゆびが艶かしくて妖美で、優しくなめらかに伝うから思わず見惚れてしまった。
あのゆびで、からだじゅうを撫で回されたい衝動に駆られる。
「……どうした?」
薔はおそらくわざと、耳もとに甘く囁きかけてぞくぞくさせた。
背筋が痺れるナナは愛おしげに火照った息を上げた。
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