※※第３３５話:Make Love(&Inversion).203

---

　ズプッッ――――――…！

　一突きで最奥に、強く当てられる。

　「あああっっ!?あああん…っ！」
　突かれだしてすぐに絶頂を得たナナはGスポットがキュンキュンして、中がすごく敏感になった。
　「初めからきつくすんなよ、ばか……」
　収縮に堪えて、薔は激しく腰を振る。
　苛烈なピストンが乳房をゆさゆさと揺らし、何度も奥を攻め立てた。

　「あっあっああっあ、あっあんっあっ…ああんっ…っ、」
　しなやかに躰を反らし、高く喘ぐナナは彼に絡みついている。
　両手の自由が奪われていても、躰はしっかりと絡みつくことができた。

　ギュウギュウに狭くなる膣は彼の力で解れて、彼の形にすっかり変わってしまってもいる。


　ズッ…！ズチッ…！ズチッッ…！

　次々と掻き出される体液は飛び散り、蟻の戸渡りもとろっとろにさせていた。

　「あああっっ！」
　腰を跳ねさせて、ナナは絶頂を得る。
　その腰をきつく掴み寄せて、イっている間も薔は奥に突き当てていた。

　「もう解いてやるか……」
　全く余裕のなさそうな彼女に優しくキスをして、彼はいとも容易く拘束具となっているネクタイを解く。
　「んっあ…っあっ、あっっ！」
　両手が自由になる寸前に、ナナは立て続けに絶頂となった。
　深淵にあるオーガズムの波が、打ちつけられ、襲い来る。


　「ナナ？忘れんなよ？」
　解いたネクタイも床に散らせると、彼女の手を掴んだ薔は胸に当てさせた。
　そして、耳打ちをした。

　「卑怯な手を使わなくても全部おまえのものだ……」


　…――――だったら、申し出たらぞんぶんに、彼は胸を舐めさせてくれるのだろうか。
　意地が悪い彼はきっと、そういう意味で言っているわけではないのだろうけど。
　深遠な意識として、持ち続けるよう誘惑している。





　「ああ――――――――…っ！」
　悲鳴に似た悦びの声を響かせ、ナナはまたしても絶頂を得た。
　「……っ！」
　今度はほぼ同時に、薔も中へと射精をした。

　「あんっ…あっ…はっあっ、あああ…っんっ、」
　子宮目掛けて放たれた原液にナナは魅了され、彼を搾り取った。
　すると収まりきらず白濁は、溢れだして来た。



　「……あ、こら……摘まむなって……」
　イっている彼女に乳首を弄くられ、感じて笑った薔はまた奥を突き上げる。
　「あっんっ…あっあっ、あ…っ、」
　とっさにゆびを放してしまったナナは再度、そろそろと胸に触れる。

　視線を交えたふたりはくちびるを重ねて、濃密な淫靡に耽溺していった。















　　…――I'll do everything.

[ 386/536 ]
[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]

戻る