※※第330話:Make Love(&Tact).200







 何よりも愛おしいモノが、体内を支配してくれている。

 「っっ――――――…っ!」
 躰を反らしたナナは絶頂となり、彼のゆびを夢中でしゃぶった。
 「舌も気持ちいいな……」
 薔はわざと、ゆびを深く入れてくる。
 それ以上に性器の絡まりが激しかったが。

 奥深くまで、幾度となく突き当てられる。



 「ん…っふ、くう…っっ、」
 努めて唾液を吸い上げたナナは、中を狭めて彼を吸い寄せてもいた。
 「はぁ……」
 吐息を零れさして、薔はピストンを速める。
 零れた吐息の色気に背筋が痺れたナナは、腰を振るようにして臀部を突き出し彼を欲しがった。

 「んんっっ!」
 欲しがりながら、絶頂を得た。
 潮吹きが起こり、パンツがじわじわと濡れてゆく。
 はしたないとわかっていても、感じすぎていて止めることができない。


 「何考えてたのか、後で教えろよ?」
 耳にキスをして、薔は妖しく笑った。

 「えっちなこと考えてたんだろ?だからおまえはこうなった……」

 ゆびのあいだを、妖艶な指づかいが伝う。
 壁に突いた左手に、左手が重なり押さえつけていた。

 支えようとしているようでいて、ますます堪えられなくさせているみたいな愛撫に魅せられる。



 「んっ…ぁんっっ!」
 話すことになったらさらなる辱しめが待ち受けていそうで、悦ぶナナは絶頂を得た。

 「……っ!」
 ほぼ同時に薔も射精をして、彼女の中にたっぷりと迸りを放ったのだった。







 ズルリと抜かれると、早くも白濁が溢れ出した。
 もっとここで突かれて責められたいナナは、名残惜しげに膣をひくつかせている。
 彼でとろっとろになった膣を、物欲しそうにうねらせていた。

 「余計我慢できなくなったか?」
 悪戯っぽく笑った薔は彼女の口からゆびを抜き、覗き込みくちびるを奪う。
 彼の察している通り、余計に我慢ができなくなってしまったナナは、一発でこんなにもたくさん中出しされてしまい場所を移動するにはどうしたらいいものか。

 お買い物デートを楽しむはずが、エッチなデートになってしまった。
 ナナが望んだから、彼に触れられることを。




 舌を絡めてキスをしてくる薔はまだまだ、彼女に意地悪をするつもりでいるかもしれない。
 恥ずかしさを隠させてデートを続行するのも、面白そうだった。

 キスをしながら胸を揉まれたナナは腰をまたビクビクさせて、躰の内側を切なくさせていた。





 ……ふたつのエッチの予感を持たせて、次話へと続きます。















  …――Possible confluence.

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