※※第328話:Make Love(&Adorable).199







 「どうもしないよ…っ、……バカ…っ!」
 クリトリスを弄くられている真依はより一層甘くなった声色で、反論した。

 「気持ちいいんだからっ……仕方ないじゃんっ…!」

 と。
 この発言により屡薇のスイカは、生き生きしすぎた。




 「あ…っ、やだ…っ、硬くしないでよお…っ!」
 「硬くさせた張本人がやだとか言うんじゃねえ!」
 さっきから当たってはいた彼のモノがむくむくと育ち、衣服越しに思い切り擦れた真依は高揚した。
 こればっかりは鎮めようもなく、屡薇もどうにかしてもらいたくなる。

 「てか今から俺のこいつ、真依さんの大好物のスイカになるからさ、しゃぶってくれる?」
 「ええ…っ?持ってるの…っ?」
 「それはもうばっちり……」
 と言うわけで、屡薇はスイカのコンドームを着けた上でのフェラチオを求めた。
 持っているか否かを確認しただけの真依は、しゃぶってくれる気満々のようだ。

 彼女を調理台に掴まらせたまま屡薇はいったん手を放し、こんなこともあろうかと持ち歩いていた避妊具を取り出す。
 模様も匂いも味もほぼスイカという代物で、真新しくて甘いのを彼は被せていった。
 真依にとっては一級品以上で、比肩できるスイカはこの世に存在しない。



 「……こんなスイカあったら…っ、食べにくいよ…っ?」
 見せつけられて堪らずうっとりした真依は、キッチンマットに膝を乗せて、跪いた。
 「そうかな?真依さんの口には一番合うと思うよ?」
 屡薇は調理台を背にして寄りかかり、彼女の嬌態を面白そうに見下ろす。
 あとで冷静になった際には、三角形でも半円形でもないスイカの形で、思い出し笑いでもしてもらおう。

 「……っっ、ん…っ、」
 まあ自分以外の口に合ってはならないモノなので、異論なく真依も咥え込んだ。
 スイカの甘さに拍車がかかったくらい甘やかな匂いがしていたが、味はスイカのように甘くなくちょっとビターな部分もあった。

 第一に、スイカはよく冷えているのが美味しいと言うのに、コレは熱くなるほど美味しくなる。
 口に含んだ時点で、とても熱かった。



 「んっ…ン、あ…っ、美味し…っ、」
 数回扱いた真依は僅かに口を放し、一言だけれど強烈な感想を述べる。
 「真依さん、そういうのマジでやばい……」
 まさかの美味しい宣言までいただけて、屡薇はフルに昂った。

 「んん…っ、」
 真依は先っぽに吸いつき、舐め回す。
 スイカのエッチな思い出が、またひとつ増えることになった。

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