※※第321話:Make Love(&Seduse).195
パチュッ…!パチュッ…!
「あうっっ…っんっ!」
ナナは絶頂を得る。
薔は乳首を舌でこねて、長めに吸いつきピストンを速める。
「んっあっあっ…んっあっ、薔ぅ…っ、ん…っ、」
おっぱいも気持ちいい……と感じながらナナは膣を収縮させて、片手を口許に当てたが塞ぐことはままならなかった。
メリーゴーランドにどこか似ていてもこれはまったく違う――王子様にまたがり腰を振っているのだから。
「んっン…あんんっっ!」
媚びた曲線を描き躰を反らしたナナは絶頂を得て、無我夢中で彼にしがみついた。
「らめ…っ、声…っ、でちゃっ…っ、あっも…っ、あああああっっ、」
もう出しきれるだけ嬌声を響かせてしまいそうだと、彼女は訴えた。
聞いているのが彼だけだと確証されているのなら、心置きなくあんあん言ってしまいたい。
「すでに出てんだろ、ばか……」
訴えのあと、ふるえた彼女は無意識のうちに抑えきれないような喘ぎを上げて、たしなめた薔はすぐさまキスでくちびるを奪った。
「んううっっ!」
ナナのイキ声は彼に嚥下され、掬い上げるみたいにして舌が絡められた。
性器を激しく絡めて、舌も激しく絡めあう。
ズッ…!ズチュッ――…!
幾度となく出し入れされる彼に、たっぷりの蜜が絡みついていた。
離したくないという切望が、淫乱な煌めきを帯びて彼を締めつける。
「は…っ、んっっ!んんんっ…っ!」
ナナは立て続けに絶頂を得る、どれも罪深いオーガズムだった。
「……っ!」
腰をきつく掴み寄せて、薔も射精をした。
奥深くに突き当てられ、勢いよく放たれた精液で体内はドクドクと脈打つ。
狭まる中には収まりきらず白濁は溢れだし、ナナは彼の鼓動に充たされていた。
もっともっと中に出して欲しいと願っていると、彼はゆっくりと抜いていった。
さらに白濁が溢れて垂れてくるナナはベッドにいったん身を預けて、息を荒らげた。
「は…っんっ、は…っ、あ…っ、」
ぐったりと恍惚を感じていると、彼は荷物を置いてあるほうへ向かったようだった。
もしかしてローターとか、プラグとかバイブとか電マとか、そういう楽しい玩具を持ってきてくださったのではないかと淫靡な本能でぼんやりと考えていたナナは
ジャラッ――――…
「んっっ…え…っ?」
気づくと、手錠でベッドへと拘束されていた。
海辺デートで自由になろうとしたときの教訓からか、しっかりと足枷まで嵌められてしまっている。
「これが一番平和だろ、おまえはどこにも行けねぇしな……」
ベッドに腰かけて見下ろす薔は鎖を引っ張り、妖しく微笑みかけた。
あまりの妖美さに、ナナは頷いて応えてしまう。
…――――皆で旅行中なのに王子に監禁されてしまった姫の運命やいかに?
…――Allegations to the real thing!
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