※※第314話:Make Love(&Make Love!).21








 ヴヴヴヴヴヴッ―――――…

 部屋に戻ると、玩具のスイッチを入れられた。
 ナナは下着なしで、浴衣を着せられている。

 「……っん…っ、ん…っ、」
 そして敷かれた布団のうえで、薄明かりを灯した和室のなかで、ご奉仕に励んでいた。
 口は喉まで塞がれているため、隣まで響くような嬌声は上がらない。

 「どこまで行っても健気だったな?」
 あたまをよしよししていた薔は髪をゆびにそうっと絡めて、優しくていやらしい言葉を落とした。

 「堪んねぇよ、ナナ……」
 彼は浴衣の胸元をまだはだけさせていないのに、やけに色っぽい。
 魅了されたナナは彼を強く吸い上げる。

 ご主人様とするエッチで、ご奉仕をしないわけにはいかない。
 彼に気持ちよくなってもらえるよう努めて、ねっとりと大胆に扱く。

 不意討ちで、薔は玩具の振動を上げた。


 「んっっ!」
 イけてしまったナナは腰をくねらせ、体液を飛び散らせる。
 硬く起った乳首が浴衣の下から、くっきりと形を顕にしていた。

 「おまえは飲んでねぇよな?えっちなジュース…」
 見下ろしていた薔はくすくすと笑い、強引に彼女の浴衣を引き剥がした。
 ふるりと揺れて乳房がむき出しになり、濃厚な色に染まった乳首がやわらかく跳ねる。

 ジュッ…ジュポッ――…

 「ん…っんっ、んう…っ、」
 見られて欲情するナナは喉を鳴らし、彼を堪能している。
 浴衣がずり落ちた肩を愛撫され、また咥えたままイけてしまいそうになる。

 「そのわりにはすげえ淫乱だな……」
 滑り落としたゆびで乳首を弾き、薔は彼女の痛いところを突いた。
 媚薬がなくてもナナは彼だけに淫乱になる、もとが淫乱なのだから仕方がない。
 艶き媚びた様で、彼だけを欲しがって淫れる。

 「んん…っ!」
 深く咥え込んだナナは達して、玩具を締めつけた。
 交接器はびちょびちょになるばかりで、煌めきを帯び辱しめられる。



 「もっと高く上げて?」
 薔は浴衣を引っ張り、引き寄せる。
 臀部をさらに高く突き出したナナは腰まで浴衣を捲られ、布団に体液を滴らせた。

 視線が這うほどに、肌は美しくなる。


 「そう、可愛いよ……」
 優しく言葉にして、薔は玩具の振動を変えた。
 ヴァギナのほうより、クリトリスのほうを強めに震わせる。

 「んっ…んんんっっ、んっう…っ、」
 腰をビクビクさせて、ナナは彼を吸い上げた。
 搾り取るような力加減で、しゃぶりつく。

 「は……」
 薔は堪えきれず扇情的な息を零し、さらに彼女を誘惑していった。















  …――Nasty night is long.

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