※※第296話:Make Love(&Make Love!).20
醐留権は静かに、息を呑んだ。
目隠しをされ、目の前は真っ暗だったが、今は高まる興奮のためかむしろ目映く感じている。
「あぁ…ぁっ、もぉっ、イキそうぅ…っ、」
電マで秘部を自ら気持ちよくさせながら腰をくねらせたこけしちゃんは、達してしまいそうだった。
愛液は垂れ落ちてソファを湿らせ、艶々といやらしい光を帯びている。
その様はまだ、彼には見られていない。
「いったん我慢しようか、玩具は止めなさい、」
ここぞとばかりに、ゾーラ先生は言葉で彼女に寸止めを強いた。
「んぅぅ…っ、」
言われた通りに玩具のスイッチを切ったこけしちゃんは、ヴァギナをひくひくさせている。
見えてはいなくとも、どのように淫れているのか感じ取ることで醐留権は昂る。
「奥まで切なくなったろう?」
「うんぅ…っ、」
椅子に繋がれた縄を少しだけ引っ張り彼が確かめると、彼女は素直に答えた。
いつでも解ける状態になっている拘束具を、まだ解く気のない醐留権は自由になる機会をじわじわと狙っている。
「あぁぁ…っ、そうだぁ…っ、要先生ぇ…っ、」
ふと、ソファを軋ませたこけしちゃんは床に足をつけた。
声は甘ったるくなり、息は色っぽく乱れて醐留権の聴覚を刺激している。
「玩具も使ってぇ…っ、ご奉仕しますぅぅ…っ、」
そしてこけしちゃんは、彼にとっては想定外のことを申し出てきた。
「は!?」
私も使われるのか!?と驚いたゾーラ先生は、今すぐにでも縄を解きたくなる。
でもそれだといかにも余裕のない男っぽくて、懸命に思い止まった。
「すごぉぉいぃ…っ、硬くなってるぅ…っ、」
「いや、これでも多少は元気をなくしかけたところだ……」
ボトムスのうえからさすったこけしちゃんはうっとりと彼のソコを見つめ、溜め息をつきそうになった醐留権先生は硬いのなら良かったと安心した。
ご奉仕をしてくれるのなら是非とも彼女の口や手にお任せしたいのだが、そもそも海のデートにまで玩具を用意してきたのは自分だった。
そこはかとないアブノーマルに身を委ねてしまうのも、悪くないのかもしれない。
ちなみにゾーラ先生にとっての発端者は自分で、こけしちゃんにとっての発端者も自分です。
跪き、やおら(今はやおいじゃないよ)彼のモノを露にさせていったこけしちゃんは、まずはそうっと手で上下に撫でつつ、ちゃっかり電マのスイッチを入れた。
ヴヴヴヴヴッ――――…
部屋には再び、強めの振動音が響く。
「いっぱい気持ちよくぅ…っ、なってくださいぃ…っ、」
生徒らしさを演出しているのかいきなり敬語になったこけしちゃんは、彼に舌を這わせると共に電マの振動を滑らせた。
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