※※第292話:Make Love(&Ogle).179








 ズプッ…ズプッ、ズチュッ…!

 「あっ…あああああぁぁっっ!」
 結合部からは体液が飛び散り、ナナはまたしても絶頂を得た。
 どうしたのかと問いかけられたけれど、答えられない、ただただ気持ちがよすぎる。

 「……っ、」
 それでも、収縮に堪えた薔は応えを読み取っていた。
 互いに何もかもが、最高だった。


 「脚……閉じられなくて良かったろ?」
 掴んだ膝にゆびを食い込ませて、腰を振る薔は妖美な微笑みを落とした。

 「恥ずかしいの大好きだもんな?おまえ……」









 「っっあん…っっ!」
 ビクンッ!と腰を戦慄かせてナナはオーガズムを掴み、

 「それに俺は、恥ずかしがって戸惑ってるおまえを見ると、」

 揺れ動く乳房にくちびるを滑らせていった薔は、やわらかな丘に吸いついてから、囁いた。

 「おかしくなるほどに気持ちよくさせてやりたくて、愛おしくてどうかしそうになるんだよ……」









 ドクンッ――――――…!

 「あ…っ!?んん…っあっ、」
 舐められている胸で、鼓動までも直に愛撫されているようだった。
 彼は恥ずかしがって戸惑う彼女を視線で侵しているあいだもずっと、愛欲の衝動を抑えながら抱えていた。

 だから、彼の与える快感は狂おしい中毒性を孕んでいる。


 「あああっ――――――…っっ!」
 迫り出した乳首を繰り返し吸って離されていたナナは、縛られた躰を悩ましげに反らし絶頂を得た。
 「……っ!」
 ほぼ同時に、薔も勢いよく彼女の中へ射精をした。



 「あ…っあっはっ、ンっ…あっんっ、」
 彼の鼓動を子宮にまで感じて、充たされてゆくナナはまだまだ中に出して欲しくなる。
 イっている最中に乳首を甘噛みされて、悲鳴のような嬌声を上げてしまった。

 「はち切れる寸前でもこんなに硬くならねぇよな……」
 ゆっくりと舐め上げた乳首を再び甘噛みして、薔は蕩けた奥へと容赦なく攻め立てる。
 コリッ……と優しく噛まれる乳首は赤く熟れてぷるぷるして、いやらしく濡れてゆく。


 パチュッ、パチュッ…パチュッッ…!

 「あっあっあっ…あっあっあっんっあっ、あンっあっ、ご主人っ…さま…っ、あ…っあっ、お…っ、奥…っ、そんな…っあっ、ああん…っ、」
 髪を乱すナナはもはや意識がどこにあるのかもよくわからなくて、上擦った声をいっぱい上げた。
 無論、彼女がされていることは最初から、彼女が見てしまった夢の内容を卓越していた。

 「おまえ可愛すぎだぞ……激しくしたくなるだろ?」
 ただでさえ激しいところを薔は溜め息に似た吐息に乗せて、整えるみたいな手つきで髪を愛撫した。
 攪拌された体液は白く泡立ち、溢れだしてくる。


 「ん……っ、」
 ふたりは重なりながらくちびるも重ねて、ベッドをギシギシと軋ませつづけた。

















  …――Come deeper……

[ 355/539 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る