※※第291話:Make Love(&Reversion?).178







 「おまえは素直な言葉がいちいちエロいな…」
 溜め息に似た息を上げて、薔は彼女のトップスを大胆に捲った。

 「ああ――――――――…っ!」
 ずらされ乱れたパンツをびっしょりにさせて、ナナは絶頂を得る。
 衣服はもはや、淫靡な湿り気を帯びるために身につけているようなものだ。

 吹いた潮がソファにぱしゃっと飛び散ると、片手でブラジャーのホックが外されはち切れそうな双丘が揺れてむき出しになった。



 むにゅっ……

 「ああ…っあっ、あん…っ、おっぱ…っ、らめ…っあっ、ああん…っ、」
 直に揉まれだした乳房にはやわらかくゆびが食い込み、喘ぐナナは口の端から唾液を妖艶に垂らす。
 「俺はおまえがされたがったことをしてるだけだ、」
 「あっああ…っ!?ちく…びっ、そんなに…っ、しちゃっ…っ、あああっっ!」
 汗ばんだ項にも薔はキスをして、コリコリとゆびさきで乳首を弾かれ不意討ちで摘ままれたナナはまたしても絶頂を得た。
 イっている間には突きながら躰の向きを少し変えられ、胸は揉みしだかれつつ乳首に舌が這わされる。
 中での角度も否応なしに変わり、ビクンビクンとふるえたナナはひっきりなしに絶頂を得られそうだった。

 「そんなにって……おまえのが長い間弄ってたろ、」
 乱れた息づかいで笑った薔は吸っていた乳首を甘噛みして、再び吸いつく。
 「んっあああああ…っっ!」
 ナナは我慢がならずオーガズムを掴み、気持ちよすぎてくらくらしながら潮吹きをした。

 たらたらに濡れゆくソファは軋みつづけ、広がった体液が煌めいている。




 「ナナ?こっち向いて?」
 「あっあ…っんっ、あ…っ、」
 乳首を吸って放した薔は彼女のあたまをよしよしすると、唾液が伝い落ちた顎をゆっくりと舐め上げた。
 反して、腰づかいは激しくなるばかりで、ぞくぞくしたナナは彼と視線を合わせる。
 見つめられると、背筋が痺れ上がった。

 薔は妖美な微笑みを落としてから、キスも落として彼女のくちびるまで奪う。

 「淫れきってて、可愛いな……」

 甘い吐息がくちびるをなぞり、ナナは深く舌を絡められた。
 顎は掴んで持ち上げられ、ゆびはしなやかに肌を捕らえる。



 パチュッ、パチュッ…!ズチュッッ…!

 ぶつかりあわせて、絶え間なく淫音を響かせた。

 「んっふっん…っ、っんんんんんう――――――――…っっ!」
 戦慄いたナナは絶頂を得て、つまさきまで痙攣させる。
 「……っ!」
 ほぼ同時に薔も射精をすると、子宮目掛けて迸りを注ぎ入れた。
 ドクドクと彼で脈打ち、彼女のなかにある鼓動はほんとうに彼女のものなのか、わからなくなる。


 「っは…っ、んんっ…っ、」
 奥深くで狂おしい熱を感じていると、一瞬くちびるは放され荒い吐息が混ざりあった。
 そして、息を呑む間もなくくちびるは再度濃厚に奪われる。

 艶いた脚へゆびを這わせていった薔は激しく突き上げながら、クチクチとクリトリスも弄くり回した。
 ビクビクビクッ……と躰をふるわせるナナの秘部は、ただでさえ開いているところをゆびでぬるりと拡げられる。
 彼のきれいなゆびには、淫乱な蜜がたくさん絡みついている。


 そうこうしているうちに白濁は泡立って溢れだし、ふたりは止まらずに性器を重ねていった。

















  …――Still be violently.

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