※※第264話:Make Love(&Sensational).160
「ん…っ、んんんうっっ、」
囁きのあとすぐに親指が抜かれ、くちびるを奪われた。
わざとなのか、伸ばした舌に牙が触れて、ナナは背筋をぞくぞくさせる。
ズチュッ…パチュッ――…
「んんっ…っ!」
彼女が絶頂を得ると椅子がガタガタと軋み、それを上回るかのように淫音も濃くなった。
たくさん濡れすぎて、彼に絡みついて、ピストンは激しくて意識が飛びそうになる。
イっている最中は最奥に当てられたままで、狭まる中で捩じるみたいに回され、気持ちいい場所を艶かしく擦られた。
「っんっ…んっ、はっん…っ、」
何度かイくとまた、動きを激しくされる。
息をするのが惜しいディープキスで、ナナは自ら彼の牙を舐めるように舌を動かしていた。
揺れ動く乳房を揉みしだかれ、乳首をゆびでこねくり回され全身が高揚して止まらない。
彼女の髪にゆびを絡めた薔は、また一段と動きを速める。
「んっふっ、んううっんっん…っ、」
ビクビクビクッと躰を細やかにふるわせて、ナナはまたしても絶頂を得た。
「んんん――――――…っ!」
「……っ!」
ほぼ同時に薔も射精をして、彼に満たされたがっている子宮目掛けて注ぎ込んだ。
ナナは体内で猛る鼓動を感じ、膣をしきりに収縮させる。
やや強く、舌に牙が食い込み、
「は……っ……」
ふたりはくちびるを僅かに放して見つめあった。
まだ誰も、帰ってくる気配はない。
「んっ…んんん…っ、」
すぐにまたくちびるを奪われたナナは、挿れたまま抱き上げられ机のうえに横たえられた。
腰を高く持ち上げた状態で、突かれ始める。
「あ…っ!?そっ…なっ…っ、や…っ、あ…っんっ、」
くちびるが放されてしまっていたナナは、上擦った声を上げた。
「今度は自分で押さえてな?」
優しい笑みと共に悪戯っぽく指示をして、薔は躊躇うことなく彼女を突く。
「ん…っんっふっ、んんんんんうっ…っ、」
ナナは必死になって、両手で口許を塞いだ。
ゆさゆさと乳房が揺れて、赤く充血した乳首に汗が煌めく。
「さっきまでとは違うやつが……いっぱい溢れてきてる、」
持ち上げた脚にキスをして、薔はそっと吹き掛けた。
証明してくれているのか、音がより一層濃厚になる。
できることなら脚も噛んでほしいとナナが思っていると、大胆不敵な笑みを浮かべた彼は脚を噛む素振りを見せつつも、まだ噛もうとはしなかった。
切なくなる中が、さらに狭くなる。
「んうっっ!」
ナナは強く自分の口許を両手で押さえ、達してしまう。
……こうして、無事に幕を閉じた学園祭ですが、
MVPとなるのは……きっちり最終日のメインイベントの時間内は体育館に留まっていた皆さんかもしれない。
…――And also something happens.
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