※※第259話:Make Love(&Festival).156
「あー……きついな、俺ももうイく……」
ヴァギナへ苛烈に捩じ込んだ薔は色っぽい息づかいに囁きを混ぜ、彼女の体内で鼓動を加速させた。
「っっんっっ…っっっ、」
口元に当てられた彼の手に手を重ねて、ナナは狭い空間で躰を反らす。
立て続けにイけてしまいそうな彼女は、無我夢中で彼に縋りついた。
「ん…っ――――――…っっ!」
ナナは痙攣し、絶頂を得た。
幕の外へ堪らずにつまさきを伸ばしてしまい、ふるわせたままガクリとふたりだけの暗がりへと戻す。
もしも、誰かが通ったとしても、お化け屋敷の恐怖の一環としか思わなかっただろうけど。
「……っ!」
ほぼ同時に勢いよく射精をした薔は、彼女の手ごと口元から手を放すと強引に顔の向きを変えさせくちびるを奪った。
他の誰にも聞こえていない鼓動が、子宮まで激しく満たしてゆく。
このあとはクラスの企画に戻らないといけないナナは、すぐに溢れてきてしまうほどたっぷり中出しをされてしまった。
「っっ…んっ、っ…っ、」
音が漏れないようくちびるをくっくきあわせて、貪るように舌と舌を絡める。
まだまだエッチなことをしてほしくても、何度かゆっくりと奥へ当ててから薔は抜いていった。
抜かれると、欲しがるナナの膣は狭まり、とろりとした淫水が垂れてきてしまう。
ひくつくヴァギナにはずっと彼の感覚が残ったままで、燻りもしない熱を保ち続けている。
そうっとくちびるを放していった薔は、しなやかに髪を撫でるとおでこにもキスをして囁いた。
「ここまでしといて焦らされる時間も好きだろ?おまえ……」
彼の言う通りで、じれったく感じてしまうナナの交接器はますますとろとろしてくる。
「次はいつ、どこに隠れてしよっか?」
ふるえるくちびるをゆびでなぞって、薄暗がりのなかでもはっきりと見て取れるほど薔は妖美に微笑んだ。
学校でするのはこれだけではないのかと、ナナはドキドキしすぎて彼から少しも離れたくなくなっている。
しかしながら、暗がりに便乗して抜け出すタイミングはいつでも訪れようとしている。
着衣を整えられてゆく彼女は、もっとこのゆびの動きを淫靡に味わいたいと切望していた。
「もうすぐ昼休みになるのだが、暮中はいっこうに帰ってこないな……」
眼鏡をくいっとさせる、1組のゾーラ先生と、
「ナナちゃぁん、遅いなぁぁ。良かったねぇぇ?」
にっこにこで特に困ってもいない、5組のこけしちゃん。
……学園祭のムードに任せて、先生と生徒にも、何かしらはあるのだろうか?
…――I still have a hunch of eroticness.
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