※※第258話:Make Love(&Move).155
スローだと、狭まっている膣の奥深くへたまに猛々しく当てられるのがまた最高に気持ちよかったのだけど。
パンパンッ、パンッ…パンッ…
激しくされればそれもまた、幾度となく最奥へ当たりくるのが最高に気持ちいい。
「あっ…あああ――――――…っ!」
ナナは絶頂を得て、宙でつまさきまで細やかにふるわせた。
「熱い……おまえと繋がってると……」
またしても動きをスローにさせた薔は、息を乱してトップスを脱ぎ捨てる。
ナナは潤んだ視線で、突かれながら魅入り、片手で髪をかき上げた薔はまだまだスローなままで奥を突き上げる。
「あっ…あっあっ、あっあっあっ、ああ…っんっあっ、」
結合部で、蕩けた体液が淫靡な音を聞かせている。
ナナは休む間もなく嬌声を上げ、薔はその濡れたくちびるにキスを落とし、だんだんと動きを速めてゆく。
「また、イキそうか?」
あたまをよしよしした彼は耳もと確かめて、彼女を抱きしめた。
「んっ…あっあっ、イく…っ、イっちゃっ…っ、あ…っっ、」
愛おしい肌へとナナはすり寄り、無我夢中で振り絞る。
汗の匂いもほんのりと、甘くて心地よい、自然と堪能せずにはいられない。
「…――――このまま抱きしめててやるから、イけよ、ナナ…」
髪を撫でて、耳にキスをして、薔は動きをなめらかに激しくさせた。
「あああんっっ!」
ナナは彼に強く抱きしめられたまま、絶頂を得る。
「……っ、ん…っ、」
収縮に感じた薔は躰をふるわせて、さらに強く抱きしめると動きをスローにさせることなくより一層激しくさせた。
「あっああっあ…あっあっ、あっあんっ、あっあっ…んんっっあっ、」
最奥は焔を帯びたみたいに熱くなり、ナナはまたすぐにでもオーガズムを掴もうとしている。
体内で彼の鼓動も激しく脈打ち、限界が来ているのだということを感じられるのも嬉しくて快楽を彩る。
「あああああぁぁっっ!」
彼の背中にゆびを立てて、戦慄いたナナは絶頂を得た。
「……っ!」
ほぼ同時に、薔も彼女の奥深くへと射精をする。
迸りは子宮目掛けて勢いよく注ぎ込まれ、満たされるナナの中は彼でいっぱいになる。
ふたりとも、足りるはずもなく、白濁となった体液を攪拌させながら冷めない狂熱を貪る。
「おい、そんなに締めつけなくてもまだまだ抜かねぇよ…」
息を荒らげて笑った薔は一気に奥へと突き当てて、
「ああうっっ…んっ、あ…っあっあっ、」
快感に痺れ上がったナナは意識が軽く飛びかける。
「……ナナ?」
甘い声で名前を呼んだ薔は耳にキスをして、動きを緩めようとはしなかった。
容赦なく、甘ったるい、だからこその意地悪だ。
「んっあっ…あっん、あっあっああっ…んっっ、」
耳にキスをされると、ヴァギナがキュンキュンしてどこまでも彼を求めて、ふたりは濃く濡れて繋がったままソファを軋ませつづけた。
…――――――濃密な夜が明ければ、いよいよ、学園祭です。
…――The feeling which becomes dense.
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