※※第255話:Make Love(&Sex aid).29
「うぅぅんぅ……」
こけしちゃんはマイルームにて、悩んでいた。
ゲイちゃんはこけしちゃんが悩んでいることをいいことに、彼女のベッドのど真ん中を占領し熟睡している。
こけしちゃんの悩みと言えば、てっきり腐的な何かしらだと思いきや。
「皆で海に行ってもぉ、ナナちゃぁんと薔くぅんは水着にはならないと思うんだよねぇぇ。この問題をどう解決させるべきかぁぁ……」
という、特に腐的ではない何気に鋭い悩みだった。
皆で海に行くのなら皆で水着になって、楽しくやりたいというのがこけしちゃんの考えなのだ。
「薔くぅんが水着になってくれないとぉ、要先生ぇとの肌を寄せあうイチャイチャがぁぁ、見られないぃぃ……」
あ、でもやっぱり悩みには、腐的な願望も含まれておりました。
こけしちゃんとしてはどうぅしても、見たいようです、水着姿の要×薔が。
それさえ見られれば執筆活動にもますます励めそうな予感がしている。
「それにぃ、よくよく考えたらぁぁ、」
ここでこけしちゃんにはもう一つ、悩みと言うよりは願望があった。
「真依さぁんカップルもぉ、誘いたいかもぉぉ。」
という、粋な願望が。
“おれはこの後に続く言葉を、安易に予想できるぜ……”
熟睡中だったゲイちゃんだが、こけしちゃんが屡薇と真依カップルを誘いたがっている理由は簡単にわかってしまったようだ。
「そうすればぁぁ、美形がもう一人増えるしぃぃ。」
瞳をキラキラァァとさせているこけしちゃんは、美形男子が増えた上で真依とそっちの世界についてわかちあいたいという願望に満ち溢れていた。
なんかこう、素晴らしい攻めを持つ者同士、もっと親睦を深めたいのである。
“ほらな……”
予想が見事に的中したゲイちゃんは呆れ気味で、再び熟睡タイムへと突入した。
「よぉぉしぃ、ゾーラ先生ぇにも相談してみようぅ。」
こけしちゃんがこんなにも悩んでいることを彼氏に相談したところで、眼鏡をくいくいさせてゾーラ先生も悩みに悩むことは目に見えているのだけどとりあえず相談内容はLINEのメッセージで送っておいた。
まあ、ただ単にメッセージでイチャイチャしたいぃというのもあります。
それに醐留権先生も、彼女からLINEがくれば内容には悩みつつも仕事にはさらに気合いが入ること間違いなしである。
……皆で海デートに、屡薇と真依も誘えたらもっと楽しいことになりそうです(腐的な意味合いではなく)。
…――The summer holidays can be expected.
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