※※第254話:Make Love(&Sex aid).28







 強く繋がった体内が、ドクドクと脈打っている。

 「……っんっ、」
 射精の後もふたりはくちびるを重ねて、妖艶に舌を絡めた。
 そうしながら薔はゆっくりと、何度か彼女の奥を突き上げた。
 刺激されたナナは彼がもっと欲しくなる、濡れすぎるほどに支配されたくて堪らなくなる。


 ところが、薔はゆっくりと抜いていってしまった。

 「はっ…あっ、あっあん…っ、」
 そして残されたアナルバイブの振動が上げられる。





 「…――――お仕置きはまだ終わんねぇから…」
 耳を甘噛みすると、薔は意地悪く囁いた。
 これ以上何をされてしまうのか、わからないナナはぞくぞくして臀部に入ったままの玩具をきつく締めつけていた。


















 ――――――――…

 もうそろそろ夕食の支度をしようかなと思っていた頃に、真依宅のチャイムが鳴った。
 ちょうどエプロンを着けていた真依は仏頂面で、玄関のドアを開ける。


 「あっ、真依さ〜ん、会いたかったよ〜!エプロン可愛い!」
 テンションが高い屡薇は彼女に抱きつこうとしたものの、ひょいと躱された。



 「あたし今日どこにも出掛けられなかったんだけど、屡薇くんのせいで。」
 「俺の言いつけ守ってくれたの?偉いじゃん、真依さん!」
 ほんとうに今日は一歩も外へ出ていない真依は不機嫌極まりなく、喜び勇んであたまをよしよししようとした屡薇だがそれも見事に躱された。
 手ぶらで来た彼はピンクのジャージはもう返す気がないのか、はたまた。

 「しかもこんな時間に来るとか、ご飯まだ作ってないよ?お弁当ならまあ、用意してあるけど……」
 これから夕食を作ろうと思っていた真依は努めてぶっきらぼうに彼に背を向けて、調理の支度に取りかかろうとした。
 お弁当は用意してくれてあるんだ……と、屡薇はしみじみしてしまったが、そんなにしみじみもしていられないのである。
 一緒にいられる時間は限られているのだから。




 「ごめん……真依さんの手料理は全部美味くて大好きなんだけど、俺が今食いてぇのは真依さんなの……」
 彼は後ろからぎゅっと彼女を抱きしめて(後ろからのため成功した)、耳もと吹き掛けた。
 「え?ちょっ……屡薇くんっ、止めてよっ……」
 そのまま耳にキスをされて、抵抗を見せる真依もじつはこうなることはわかりきっていた。
 キスをされると、気持ちがいい、耳が熱くなる。


 「うーん…、真依さんのエプロンだけを残してあとは5秒で脱がせるようなテクが、俺にあれば……」
 「そんなテク要らないよ!」
 屡薇は5秒で彼女を裸エプロンにしたいようだったが、そんなテクニックがあるはずもなく真依は憤慨して見せつつもちょっと失笑しそうになった。










 ……ふたつのエロティックを醸し出したまま、物語は次話へと続きます。
















  …――Tonight get wet.

[ 363/537 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る