※※第251話:Make Love(in Beach).150
激しく突かれながら、ナナはいきなりトップスを引っ張って口から離された。
「やっあ…っ、らめ…っ、ぁっあっんん…っ、」
ここで離されてしまうと岩場のなかからでも思い切り嬌声を響き渡らせてしまいそうで、ナナは泣きながら壁に強くゆびを立てる。
「挿れる時に、言ってやった忠告…変更な?」
息を乱してしまう薔は彼女から右手のほうを放し、荒く息をしている口内へとゆびを何本か滑り込ませてきた。
「俺の指……噛み千切んなよ?」
パンッ…パンッ…パンパンパンッ――…
「はっ…はあっ、は…っ、っあっ…あっ、かは…っ、」
最奥へとぶつけられながら、ナナは口内をゆびで愛撫される。
唾液が零れ落ちて、やわらかな砂を湿らせる。
「噛むだけなら構わねぇぞ?」
ゆびで歯齦をなぞり、薔は耳もとで妖美に笑った。
「んんんはっ…っ、はっ…あっふっ…っんっ、」
噛みたくないナナは首を横に振りたくても、隙間なく捕まえられているからか、できない。
繋がっていれば、きっと伝わってはいるだろうけど。
「んんっ…――――――…っ!」
絶頂を得たナナはイキ声が響かないよう、とっさにゆびを増やされまるで口を塞がれていた。
「……っ!」
ほぼ同時に薔は彼女の中へと射精をして、白い肌にキスの痕をつけた。
「はっ…は…っあっ、はああっ…あっ、あっは…っ、」
子宮目掛けて注ぎ込まれる迸りに酔いしれ、彼だけがほんとうの有り様を知っている奥深くまで支配され、ナナは躰を痙攣させていた。
「ナナ……」
ゆびを抜いた薔はそのままくちびるを奪い、舌を絡ませながらたっぷりと淫水で彼女の体内を充たす。
もっと突き上げていっぱい中に出して欲しいと、懸命に舌を伸ばすナナが切望していると、彼は狭まるヴァギナから抜いていってしまった。
彼女の気持ちはわかっていても、敢えてここは意地悪に焦らした。
渇望がまた収縮となるソコからは、淫靡な白濁液がもうとろりと垂れてくる。
「や…っあっ、いや…っ、ほし…っ、」
ナナは懇願する、今どこにいるのかという感覚は麻痺してしまっていた。
「知ってる……だからひとまずお預けだ、」
後ろから抱き寄せた薔は耳もとへキスをして、頬にもキスをするとエロティックに囁いた。
「ホテルには海の見えるプールがあるから、そこでは一緒に泳ごうか……」
ナナはその言葉だけで、何も言えなくなった。
今日は貸し切り状態のホテルに、お泊まりデートなのだということを改めて思い出す。
海の見えるプールがあるとは知らず驚きだったが、ふたりして水着になって濡れながら――まだまだエッチなことをしちゃうのは確実だろう。
…――――プライベートな浜辺にて、ぽつねんとしているザザえもんの浮き輪に出番はあるのか?
…――It's more erotic to get wet.
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