※※第240話:Make Love(&Sex aid).25
「あああっっ!?あ…っああんっっ、ああ…っっ!」
ナナは肘掛けが裂けるくらいにゆびを立てて、すぐにまた絶頂を得た。
何より、突き上げられる奥深くが、至上の気持ちよさにより熱くなって堪らない。
「えっちな鳴き声止まんねぇな?」
項にキスをして、薔は彼女の顎を持ち上げくちびるをゆびで撫でると、
「こっち向いて、見せろよ……喘いでるおまえの顔、」
耳にもキスをして、舌を這わせた。
「はん…っあっ、あっあんっ…ああっあっ、」
ナナは導かれるままに、後ろから幾度となく突かれながら懸命に彼を見上げる。
途中からは顎を掴んで手伝ってくれた彼は何てお優しいのかと、感じながらときめいてしまった。
「可愛い……」
くすっと笑った吐息はくちびるをなぞり、キスが落とされる。
「んっ…んうっ、ん…っはっ…っんううっんっ、」
重なってゆさゆさと腰を振って、くちびるも重ねて呼吸を合わせた。
玩具が入っている分いつもより一層きつい中へ、彼のモノは激しく出し入れされる。
「んんんう…っ、あ…っんっ、」
ほんの少しくちびるが放された隙に上げた声は凄艶に響いて、ソファは軋み、玩具の振動音をふたりがぶつかりあう淫音が常に上回っていた。
そこへ混じるリップ音、何もかもが淫靡で、ナナはまたしてもイけてしまいそうになる。
中で鼓動を増してゆく彼にも、限界が訪れているようだった。
「んんんっ…――――…っっ!」
ナナは乳房を揺らし、絶頂を得る。
「……っ!」
ほぼ同時に薔も射精をして、欲しがりな子宮目掛けて注ぎ入れた。
「んっあん…っ、ん…っ、」
深く密に繋がってキスを交わして、互いを感じあっている。
顎から滑り落とした手で胸を揉まれると、ナナの躰はビクビクッとふるえた。
一度では全然足りなくて、もっと何度でも満たしてほしくて堪らなくなっている。
ところが、ゆっくりとくちびるを放した薔は、抜いてしまったのだ。
ヴヴヴヴヴチュッ――…
「んっ…あっ、やあ…っあっ、」
抜かれると玩具の振動は強くなったような気がして、細やかにふるえる中から白濁した体液がとろりと溢れだしてくる。
背中を撫でられたナナは悩ましく腰を一跳ねさせても、また彼を奥深くまで挿れてはもらえなくて。
「いい眺めだな、おまえん中から俺のが溢れだしてきてる…」
薔はブラジャーを元通りに着けさせると、バイブはそのままでパンツも元通りに穿かせていった。
「今度は前から嵌めてやりてぇとこだが、また我慢の時間がきたぞ?」
おまけに彼がそう思うなら好きなようにして欲しいのに、我慢の時間が再度きてしまったようだ。
わけがわからないナナの秘部で、玩具はかなり振動を緩められる。
彼女のほうはまたおねだりでもしたいくらいなのだけど、互いに着衣を整えたところで、
突然、インターホンが鳴り響いた。
驚いてビクンッ……となったナナを見下ろし妖美に微笑んで魅せた薔は、あたまをよしよしして、客人を招き入れに行く前にやさしく言い聞かせた。
「お散歩の時みてぇに、いい子にしてろよ?」
「…………わん…っ、」
なぜか自分がお散歩をしてもらったような気分になったナナは、わんこの鳴き真似をしていた。
それが可愛すぎて笑いを堪えながら、薔はインターホンのほうへと向かう。
誰が来たのかわからないナナは、玩具の振動に感じて腰をもじもじさせている。
でも、客人には気づかれないように細心の注意を払っていい子にしていなければならない模様だ。
……いったい誰が訪ねてきたのか、この状況下ですと何となくわかりそうな気がしますが、お仕置きはまだまだ終わりそうにありません。
…――Feel for a long time.
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