※※第234話:Make Love(&Covetous).139








 「……っ、あ…っ、」
 彼女が一所懸命に扱いていると、薔にも限界が訪れたようだ。
 「んっんっ…っ、んん…っ、」
 舌でそれを鮮やかに感じ取ったナナは、動きを深く速めて吸い上げる。


 「…――――っ!」
 撫でていた後頭部をやや押さえつけて、薔は彼女の口内へと放った。
 「んっふうっ…んぐ…っンっ、」
 ナナは零さないようにと、無我夢中で嚥下をしつつ彼を味わった。
 脈打ちどこまでも熱くなって、自分も蕩けてしまいそうになる。



 「んっ……はあ…っ、」
 飲み下してから慎重に口を放していったナナは、腕を引かれて立たされ、

 「すげえ気持ちよかった…」

 あたまを撫でられくちびるを奪われた。







 「んっ…んっ、んっふ…っ、」
 キスをしていると、ブラウスのボタンが外されブラジャーのホックも外されていた。
 湿ったブラジャーが持ち上げられると、卑猥に熟れた双丘が露になる。

 「んっ…んんんっっ、」
 ナナは舌を絡められ、待ち焦がれた乳房を揉みしだかれながら彼と位置を替えられて、

 ズプッッ――――…

 「んんんんんっ…っ!」

 パンツをずらし、濡れて欲しがりすぎていた中へと一気に挿入されていた。






 挿れられただけで大きくふるえて彼女はイけてしまい、乳房は揉まれながら揺らめく。

 ズプッ…ズプッ、ズチュッ――…

 「んは…っあっ、んんあ…っあっ、あんっ…っ、」
 何度も突き上げられ、くちびるから放れたくちびるはなめらかに顎や首筋へと伝っていった。

 「今日もおまえのここは奥まで、俺でいっぱいになっちまったな?」
 最奥へ向かって激しく突き上げて、薔は今朝の恥ずかしい言葉を思い出させる。

 「あっ…あっんっ、あ…っっ!」
 ナナはおかしくなりそうな快感にすぐにまた絶頂を得て、彼へとしがみついた。
 はだけたシャツが覗かせる、頼もしい胸に鼓動も跳ねる。

 「……っ、く…っ、」
 収縮に堪えた薔はより一層動きを速め、

 「ナナ?」

 彼女のあたまをよしよしすると耳にキスをして吹き掛けた。

 「おまえきっと……俺の子供産めるぞ?」









 「っっ…――――――っっあっっ…っ、は…っ、あっあ…っ、」
 言葉によっても至上の悦びを与えられ、ナナは躰を跳ねさせた。
 揺れ動いた乳首に不意討ちでキスをされ、それもまた気持ちよすぎて堪らない。

 「何度でも中に出して、孕ませてやるよ……」
 息を乱して囁いた薔は、容赦なく烈しく突き挿れてくる。
 ほんとうにそうなるように感じられた、深く合わさったふたりは互いにそれを感じあっている。



 「あああああっ…っ!」
 戦慄き絶頂を得たナナは、裂けるくらいにきつく彼のシャツを掴んでいた。
 「……っ!」
 ほぼ同時に射精をした薔は、彼女の子宮目掛けてたっぷりと注ぎ入れた。

 「は…っ、はあ…っ、」
 結合部からはとろっとろになった体液が滴り、ナナはキュウキュウと彼を締めつけていたのだけどいったんは抜かれていった。



 「次は後ろからな?」
 「あ…っあっ、あ…っ、」
 そして今度は壁へと向かって立たされ、バックからも奥深くへと挿入されてしまった。

 ズッッ――――――…!

 「あっああん…っ、」








 一度出された淫水に蜜が交ざって、白濁して溢れ出してくる。
 ゆさゆさと腰が合わさり、ナナは顎を持って顔の向きを強引に変えられていた。

 「ナナ……」
 くちびるのすぐ近くで甘い声で名前を呼んで、薔は彼女のくちびるを奪う。

 「ん…っふうっ、ん…っ、」
 ナナも夢中になって舌を伸ばし、彼の舌と絡めて、

 ヌグッ…グチュッグチュッ――…

 抱き寄せるように前へと回した手でショーツをずらされ膨らんだクリトリスをゆびで弄くられ、玄関の床へとさらなる体液は煌めき淫靡に滴り落ちていった。








 ナナの躰に見られた、ヴァンパイアにはあり得ないはずの異変、

 翳り始めていたふたりの未来を、光のほうへと導いてくれるのか?















  …――Surprisingly, it's also dangerous.

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