※※第199話:Make Love(&Sex aid).15








 「今度はベッドに縛りつけてやる…」
 さんざんイかせてしまうと、薔は四隅の枷を外していった。
 「あ…っあ、」
 また、ベッドに拘束されてしまうようだが、ナナは興奮してしまいおかしくなりそうだ。


 「その前に全部脱ごうか、」
 ちゅっと汗に濡れたおでこにキスをすると、薔は彼女のブラジャーを外し始める。
 「あ……」
 自由になれたナナはただ必死に彼へと掴まって、ブラジャーもパンツも脱がされてから、ゆっくりと玩具も抜かれたのだった。

 「あああ…っん、」







 「来いよ、」
 ナナは未だ目隠しをされたまま、肩を抱いてベッドへと誘われる。
 「ん…っ、あ…っ、」
 ゆっくり歩きながら乳房を揉みしだかれ、気持ちがよすぎて、彼女は躰をビクビクッとふるわす。



 バッグが床へと下ろされる。
 何も見えないまま、うろ覚えで思い浮かべるベッドへと横たえられ、

 「あ…っあ……」

 ナナは手足を、それぞれに縛りつけられてゆく。



 …ッ…ジュッ――…

 縛りつけると服を抜き捨て、目の前に曝け出されたソコへと薔は舌を這わせてきた。

 「ひ…っん、」
 ナナの躰は快感がなぞり上がるが、思うように反らすこともできない。
 クリトリスを舐めて愛液を吸われながら、ベルトが外される音が聴覚を刺激する。

 「おまえのここ…ひくつきっ放しだな?」
 秘部を口で愛撫して、笑って吐息でも撫でるといったん躰を起こし、全部脱ぎ捨ててから、

 「そういや、こいつはまだ外してなかったか…」

 彼女の目隠しを外し、薔は一気に挿入してきた。

 ズプッッ――――…

 「あああっっん!」








 挿れられる途中で我慢ができず、ナナは達してしまった。

 「良かったよ、おまえの可愛いアクメ顔がちゃんと見れて…」
 ベッドのうえ、かなりの低位置で何度も奥へと向かって薔は突き始める。

 「まだまだたくさん…見せてくれんだろ?」






 ズッ、ズッ、ズプッ――…

 「あっあ…あっああっあ、あっんっあ…はっん、」

 止め処なく喘ぐナナは髪を乱す。
 肌が擦れあい、熱く融けあいそうだ。


 「痕つけんなって言ったろ?」
 薔は縛りつけた彼女の手首を押さえつけ、滑らかに激しく腰を振る。


 「あ…っっ、イくっ、イっちゃああ…っ、あ…っ、」
 ナナは上擦った声を響かせ、

 「あっっん!」

 絶頂を得る。



 「……っ、」
 収縮に堪えた薔は、彼女の手首へとゆびを滑らせてそっと食い込ませ、動きを速めた。

 「もっと…俺だけに見せろよ、」







 ギシギシと軋むベッドにではなく、彼の中に堕ちて溺れてしまいそうだ。

 「あ…っあっあ、あ…っ、」
 シーツへと、汗が滴る様が、妖美だった。
 いつもと違うベッドは、ふたりの体液で濡れてゆく。


 「あああっっ!」
 ナナが再び絶頂を得るのと、ほぼ同時に、

 「あ…っ!」

 薔も彼女の奥深くへと射精をした。




 「ん…っ、あ…っあ、」
 注ぎ込まれる迸りに、ナナは愛おしい目眩を覚える。

 「ナナ……」
 乱れた息づかいで、薔は彼女のくちびるを奪う。


 グチッ…グチッ…

 出された淫らな液が、中で彼のモノと共に攪拌されてゆく。



 「ん…っふ……っん、ん…っ、」
 たまにはこういうのもいいもので、ナナは無我夢中になってディープなキスをむさぼった。
 いつの間にかふたりは手を重ね、離れたくない一心できつくゆびを絡めていたのだった。













 …――――愛が深まれば、謎も深まります。















  …――The abnormality is also important!

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