※※第223話:Make Love(&Sex aid).21
解かれたネクタイが、ソファの下へと散っていた。
クンッ――――…
「あっんん…っ、」
彼のうえに乗ると、ナナはローターのコードを引っ張られていた。
「こいつはまだ抜かずに、俺のも咥え込めよ、」
抜いてくれるのかと思いきや、引っ張っただけで薔はゆびを放していってしまい、
「そしたらおまえが腰振ってる間に、不意討ちで抜いてやる…」
彼女の濡れた入り口へと、挿れやすいよう先端を当てがった。
「んっあ…っ、あんっ…んっ、」
ナナは彼の両腕に掴まり、支えてもらいながら腰を落として、
ズプンッ――――…
「あああっ…っっ、」
ローターが挿ったままの膣内深く、最も欲しかったモノを自ら挿入していた。
「やっぱ俺にもかなり振動くんな…」
汗ばみ笑った薔は、ぶるりと躰をふるわせる。
「あっあ…っ、あっ…ああっ、」
中を彼のと、玩具で攻められるナナは気持ちよさに導かれ腰を動かし始める。
ズプッ…ズチュッ、ヴチュッ…
「はんっあ…あっ、ひ…っ、あ…っ、」
何度も出し入れするように腰を動かしていると、体液が音と共に飛び散り、揺れ動く乳房を揉みしだかれた。
「あっあ、ごしゅじっ…さまぁっ…っ、」
「ん?」
湿っていたメイドカチューシャは淫らな上下運動により外れてしまったが主従関係には何も変わりなく、ナナは甘えた声で尋ねてみる。
「きもちい…っ、れすか…っ?あっ…あっんっ、」
乳首をゆびで悪戯っぽく弾いて、微笑んだ薔は淫れた吐息に乗せて返した。
「最高に気持ちいいに決まってんだろ?おまえん中に挿ってんだぞ?」
その上彼は一気に、彼女の中を突き上げてくる。
「あああっっ!」
絶頂を得たナナは、しなやかに躰を反らし、
ズルッ――――…
薔は最奥へと突き上げながら、ローターを引っ張って抜いていった。
「あっ…ああんっっ!」
抜かれてゆく玩具がキモチイイ場所へ振動を与え、彼のモノでは奥を激しく突かれてナナは立て続けに絶頂を得る。
玩具は本体とリモコンのダブルで操作できるやつで、振動を止められ床へと落とされた。
パンパンパンッ、パンッ――…
「あ…っあっ、あああっ…あんっ、」
玩具がなくなったぶん動きはより滑らかに速くなり、幾度となく奥へ奥へとぶつけるようにナナは突き上げられた。
「キス……させろよ、」
彼女のあたまを撫でて、薔は引き寄せて、
「ん…あっ、は…っ、ごしゅじ…っ、さ…まっ、あ…っ、」
ナナは腰を動かしながら彼へとくっついて、ふたりはくちびるを重ねた。
「んっん…っんっ、んはっ…んっ、んう…っ、」
メイド服の湿ったフリルが猥りがましく揺れ動く。
舌を絡めながら、性器も絡めて、いやらしい音を絶え間なく奏でている。
「んんんっっ!」
戦慄いたナナはまたしても、絶頂を得て、
「……っ!」
ほぼ同時に薔も、彼女の中へと射精をした。
子宮目掛けて注ぎ込まれる迸りが、愛おしい鼓動で体内から満たしてゆく。
満たされてゆくほどに、足りなくなってしまう。
「んう…っん、ん…っっ、」
中で体液を攪拌させるように、ゆさゆさと腰を振りながら、ふたりはディープキスも止められずにいた。
艶いた太股を撫でられ、ゆっくりと薔のゆびは食い込み、ナナは心底彼だけのものでありたいと快楽のなかにも描いていた。
…――――――教えられた通りの接客で、学園祭もいっちゃうのかな?
…――In a sense dangerous!
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