※※第167話:Make Love(&Honeyed).95






 「……んんん…っ、」

 チュッ…チュクッ…

 突かれながら、ナナは彼の乳首を舐める。

 「やっぱそこか?」
 薔は笑って彼女の髪を撫でたが、

 …ッ…ジュッ――――…

 牙を突き立てられ、

 「…――――――あっ…」

 少しくるしげに躰を反らした。




 乱れたシャツに鮮やかな赤が滲んでゆく。

 「ん…っ、んく…っ、」
 繋がったまま、ナナは彼の血液をやさしく吸い上げる。

 「赤いのと白いの…おまえはどっちが好きだ?」
 ふと、投げ掛けられ、

 「あ…っあ、…っん、」

 その答えには、一秒たりとも迷うことはなかった。






 …――――――It's white that I want of course.







 「聞くまでもなかったか…すげえエッチな顔してる…」
 血のルージュが引かれた彼女のくちびるを、薔はゆびでそっと撫で、

 「あっ…ああああぁぁっっ!」

 ナナは絶頂を得る。



 「……っ!」
 するとまた彼も射精をし、

 「はぁ…っ、……ナナ、」

 荒々しく息をすると、耳たぶを甘く噛んで笑ったのだ。

 「おまえの大好きなやつで…何度でも奥までいっぱいになっちまうな?」







 「あ…っ、あ…っ、っん…」
 鮮血は乱れきったブラウスにも赤く模様をつけている。
 白く泡立ったその部分はひとつに結ばれ、止め処なく愛おしい鼓動を感じている、恍惚。

 「まだまだくれてやるから休むんじゃねぇぞ?」
 そして動きは激しさを増した。

 「あああああぁぁぁっっ…」










 「はぁっ、はぁっ、」

 部屋を昇る熱い吐息。
 赤の混じったソファのうえ淫れて溺れゆく。

 壊れることをこれっぽっちも畏れはしなかった、離れることは痛いくらいに畏れているというのに。
















 ――――――――…

 抜いてから、そのままソファにて薔の熱を計ってみると、

 36.8度にまで落ち着いていた。


 「おおお!よかったですよーっ!」
 一安心のナナは大喜び。
 「おまえのおかげだな。」
 笑った薔は彼女のあたまを撫でる。


 ……きゅうん…っ

 としたのも、束の間か。


 ドサッ――――…

 ナナは押し倒されちゃった。

 「つうわけでもう一回ヤるぞ、」







 あ――――――れ――――――――っ!

 ※2ラウンド目に突入させようとしているのは悪代官とかじゃなくて立派な彼氏でございます。




 「元気になってほんとうによかったですよーっ!」
 「ここはずっと元気だったけどな?」
 「どふぁぁあ!」




 …そんなこんなで、明日は日曜日です!















  …――It's dramatic even on Sunday surely!

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