Ｆ･Ｂ･ＤⅤ

※※第１９８話:Make Love(&Pornography).116

　「あああっっん！」
　ナナは戦慄き、絶頂を得た。
　「……っ！」
　彼女とほぼ同時に射精をした薔は、子宮目掛けて注ぎながら乳房へとゆびを食い込ませる。

　「はあ…っ、あ…っあ、」
　中が脈打ち、最奥まで熱く彼に満たされてゆくのを、ナナは感じながら濡れたくちびるから唾液を滴らせた。

　「次は…後ろからだな？」
　体位はやはりAVに準えているのか、抜いた薔は彼女を四つん這いへと導いた。

　ちゅっ…

　「あっあ…あ、」
　四つん這いにされたナナは、後ろから臀部を持ち上げられ、その張りのある肌へと何度かキスをされた。
　ここは、準えている。

　「白く濁ったやつ…溢れてきてるぞ？」
　キスをしながら両手で入り口を拡げたり、狭めたりして薔はより一層中から溢れさせる。
　吐息でも声でも、彼はソコを愛撫する。
　ここは、準えてなどいない。

　「んん…っ、あ…っ、」
　留めておいてほしいのに意地悪く誘い出され、ソファにゆびを立てるナナはふるえつづける。

　そのうちに、入り口へと当てがわれてから、

　ズッッ――――…！

　「ああうっ…っ、」

　バックから一気に挿入されていた。

　「今度はすぐに出しちまうかもしんねえ…」
　一度射精した彼のモノはまだまだ猛々しく、息を乱す薔はふと零したのだった。

　パンッ、パンッ…

　「あっんあ…っあっん、あ…あっっは、」
　上になったときには焦らした彼は、後ろからはいきなり激しく突き始めた。
　ふたりがぶつかり合うほどに、ソファは壊れそうなまでに軋む音を立てる。

　「あっっ！」
　奥へ奥へと突き立てられる激しさに、ナナはすぐに絶頂を得て、
　「く…っ！」
　我慢がならずに、薔も再びの射精をした。

　ドクッ…ドクッ――…

　「はああ…っん、」

　また子宮まで、彼でいっぱいにされてしまう。
　恍惚が這い上がり、止められないし、止まらない。

　「ナナ、こっち向けよ…」
　「あ…あっん、」
　突きながら薔は、彼女の顎をクイと持ち上げ、視線を絡め取ると、

　「愛してるよ…」

　覗き込むようにしてくちびるを奪った。

　「ん…っん、ふ…っ、」
　艶かしく絡みあう舌が、猥りがわしい音を響かせる。
　結合部は泡立ち、いやらしい音でふたりのセックスを彩る。
　わたしも薔が大好きです……と、ナナはキスに乗せて、彼をひたすらに全身で感じていた。

　…――薔と羚亜の一日アルバイトや、ゾーラ先生の誕生日に、

　深まる謎……

　物語はこの後、

　《Ｆ・Ｂ・ＤⅥ》にて、またまた繰り広げられてゆきます！

　　…――Is mystery elucidated in Ⅵ？

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