※※第128話:Make Love(&Insane love).68
次の日です!
(おおおっ!こけしちゃんから、ついに新しいノートが!)
大興奮の、ナナ。
わけあって、学校が終わったところから始めてみました!
(えっ?こけしちゃん、こちらは薔に見せてもいいの?)
それ聞いてこなかったのかはたまた忘れちゃったのか、もうバレているためどういうシチュエーションで読むべきかをナナが真剣に思案していると、
ピンポーン
来客があった。
「おわわっ!?」
ナナは大急ぎでノートを鞄に戻し、花子はあまりにも落ち着いているため薔が玄関へと向かいますと…、
「やっほ、」
なぜか屡薇が立っていた。
「何の用だ?」
薔の雰囲気は、だいぶ険しいでございますが、
「あっ、俺、隣に越してきたから、」
と、屡薇は、いつぞやのオタ先くんが住んでいたほうを指差し驚きの事実を口にしたのだ。
オタ先くんは、親のすねからようやく歯を抜いたのかな?
「ぇぇぇぇぇえええ!?」
「…越してくんなよ、」
びっくり仰天のナナと、険しさが止まる処を知らない薔。
「驚かそうと思って黙ってたんだけど、いい反応。俺さぁ、ボロアパートに住んでたろ?金ならけっこう貯まってんだよ、いつも行くスタジオもこっからのが断然近ぇし。」
屡薇はあっけらかんとして、笑うと、
「引っ越しそばとかいる?俺茹でらんねぇけど、」
投げ掛ける必要がないような質問を投げ掛けてきた。
「あっ、それでしたら薔がゆ」
「要らねぇよ、とにかく帰れ。」
ナナの返答を薔が遮り、
「帰るっつっても、すぐ隣だけどさ、」
それは楽しげに屡薇は、言ったのでした。
「これからお隣さんなんだから、仲良くやろうよ、薔ちゃん、」
「ちゃちゃちゃちゃ、ちゃんですかーっ!?」
「…こいつこんなキャラだったか?」
…うん、きっとこんなキャラだったんだよ。
“またにぎやかになりそうですねっ、”
花子の目つきは、トロン。
ほとんど出番がなかったオタ先くんには何だか申し訳ないが、
本日より、ナナと薔と花子のお隣さんは、
屡薇となった模様です!
まぁ、マンションだし、音漏れとかの心配はないからそこはきっと大丈夫!
…――The nest of love is likely to become increasingly busy!
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