※※第161話:Make Love(&Licentious).91







 個室の露天風呂で吸血行為とセックスしちゃってからは、ふたりともばっちり浴衣に着替えたのです(※ちなみにナナは彼の言いつけにより下着をつけておりません)。




 (しゃっ、写真撮りたい…!)
 髪をまだ乾かしもせず、真っ赤っかのナナさんは彼の浴衣姿に大興奮。

 そして、

 「あのっ、薔っ!」
 「なんだ?」

 自分の携帯電話を手にすると、勢いよく声を掛けてみた。

 「写真撮らせてください!」

 ってね。




 すると、

 「一緒には撮んねぇのか?」

 髪が濡れたままの薔は、妖美に微笑んだのだ。

 「撮ります!」
 ナナは素直に、彼の隣へ。
 お布団の上へと誘われちゃっていることには、まったく気づいておりません。









 結局、デジカメでラブラブ何枚か自撮りをしていたのだけど、

 くいっ…

 不意に、ナナは浴衣の胸元へと人差し指を入れられ、少しはだけさせられていた。


 「え…っ?あのっ…」
 谷間が覗いて、恥じらい元に戻そうとするものの、

 「こら、戻しちゃダメだろ?」

 出来もせず、カメラに一枚。




 スッ――――…

 おまけに脚を撫でながら、太股が露になった姿も収められてしまい、

 「あ…っ、あ…のっ、薔…っ?」

 ナナは火照った顔で、レンズ越しに彼を見つめた。


 「おまえな、」
 デジカメを傍らへと、置いてしまうと、

 「そんな顔して俺のこと乱すんじゃねぇよ…」

 薔は彼女を押し倒した。

 ドサッ――――…










 ぐいっ…

 すぐに顎を持たれ顔は上へと向けられて、

 くちゅっ…

 くちびるが奪われる。


 「ん…っ、」
 ナナが思わず彼の浴衣を掴めば、はだけた間から頼もしい胸元は覗いて、

 ちゅっ…ちゅくっ…

 絡ませあう舌が、唾液を混ぜあわせて音を聞かせる。



 「……っん、ん…っ、」
 キスの最中、柔肌をなめらかに滑った手は浴衣の中へと忍び込み、

 くにゅっ…

 乳房を揉み上げた。

 「んんんっっ…」






 躰をふるわせたナナの脚は、もはやむき出しとなっている。

 「は…っ、ん…っ、」
 乱れゆく布団のうえ、艶かしく重なってディープなキスに夢中になる。
 やわらかく揉みしだかれる胸さえ、だんだん露になってゆく。



 「は…っあっ、」

 くちびるがゆっくりと離され、唾液は細く糸を引き、

 「さっきは鳴けなかったろ?…鳴けよ、存分に、」

 薔は顎へと、くちびるを滑らせてゆく。



 「あ…っ、はっ、」
 お風呂でしたばかりでも反応する躰は、溺れることを止められなくて、

 「ここはまだ、熱いまんまか?」

 くぱっ…

 脚を持って開かれた。



 「あ…っあ、ダ…メっ、」
 甘い声を上げるナナは、掴んだ彼の浴衣をさらにはだけさせ、

 「へえ、ダメなのか、こんなにひくつかせてるくせにな…」

 濡れた髪を片手でかき上げ、大胆不敵に薔は笑ったのでした。

 「まぁ、挿れてほしくねぇなら今のうちに脚閉じとけよ、」

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