※※第141話:Make Love(&Make Love).6






 濡れたソレは、後ろへと隠され、

 「おまえの泣き顔、よく見せて…」

 あたまを撫でながら、薔は涙に濡れた頬を挟み込む。



 「は…っ、あっ、」

 ナナの意識はすでに、ぶっ飛んでおりますが、

 「可愛い…」

 ちゅっ…

 彼はやさしく、涙にキスを落とす。







 キュウウウンッ…

 「ん…っ、あっ、あ、はっ、」

 ナナの中では、収縮も増し、

 「あっあ…あああぁぁぁっっ!」

 ビクビクッ…ビクンッ…!

 絶頂を得た。






 「く…っ!」

 ほぼ同時に、薔も勢いよく射精して。



 ドクッ…ドクッ…

 子宮まで熱く、脈打つみたいだ。






 「……っん、っ、」

 フッ――――…

 とうとう、ナナは意識を失ったようで、

 「はぁ…っ、」

 薔は濡れた髪を片手でかき上げ、ゆっくりと、抜いたのだった。

 …ッ…ズルッッ…






 そして、

 「何度も泣かせて、ごめんな?」

 彼はそっと、ナナのあたまをよしよしすると、

 「おやすみ…、愛してるよ…」

 愛おしげな眼差しで、キスを落とし抱きしめた。


















 ――――――――…


 「おっわあ!今日行けば2日お休みですよーっ!」
 「そうだな、」

 いささか飛ばされた感は否めませんが、

 本日は、金曜日です!





 「ワンッ(いってらっしゃいませ)!」
 花子は尻尾を振って、ふたりをお見送り。


 バタン――――…

 朝からラブラブ手を繋いで、ナナと薔が登校してゆくと、

 “今日は豆くん、来るかしら♪”

 花子はルンルンと、リビングへ向かっていきました。






 ちなみに、本日の日付は、

 3月14日

 でございます。




 3月14日って、

 何の日だっけ!?















  …――It's that day at which maidens cry and laugh!

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