※※第136話:Make Love(&Sex aid).6











 「こけしちゃーん!おはよう!よかったねぇえ!」

 月曜日の朝、ナナは教室に入るなり親友のもとへと駆けていきました。

 「あぁぁ、ナナちゃぁん、おはようぅ。」
 こけしちゃんも朝から、にっこにこが絶好調でございます。



 「ほんとぉ、ナナちゃぁんたちのおかげだよぉぉ?いろいろとぉぉ、ありがとうぅ。」
 「こっ、こけしちゃーん!」
 大感激のナナであるが、触発してくれた件も含まれていることには気づいているのだろうか?
 ……気づいていないか、この反応は。




 そんなこんなで、熱く取り合った両手をブンブンしているなか、

 「そうぅだぁ、ナナちゃぁん、」

 とってもにっこりと、こけしちゃんは言ったのであった。

 「あのねぇ、薔くぅんに見せてもいいバージョンがぁ、ようやく書けたよぉぉ?」











 「えええ!?ほんとうに!?」
 思わず赤面したナナは、表面テンションまでもが急上昇。

 ついにきたか、リバ!

 「帰ったらぁ、よろしくぅぅ。目指せ受公認ぅぅ。」
 「ぇぇぇぇえええ!?」

 …と思いきや、な結果のようでありますな。













 「ととところでこけしちゃん!」
 「なぁぁにぃ?ナナちゃぁん、」
 禁断なそのノートがコソコソと手渡されるなか、未だ興奮気味のナナは率直に尋ねてみた。

 「最初に“お”のつくものって、結局、何だったの!?」

 と。




 「あぁぁ、それはねぇぇ、」
 どこかしらはにかむこけしちゃんは、キュートに微笑んで返しました。

 「きっとナナちゃぁんも大好きだからぁ、薔くぅんに聞いてみればわかるよぉぉ?」










 「なるほどーっ!」
 答えは明かされていないにも関わらず、ナナさんはめっちゃ納得し、

 「やっぱり、わたしにはわからなくても薔にはわかるんだね!」

 はしゃぎ始めた。




 「あたしぃ、ゾーラ先生ぇにご褒美もらいたい気分ぅぅ。」
 「もらっちゃいなよ、こけしちゃん!」
 「エヘヘぇぇ。」











 「ほんとよかった、こけしさん元気そうだし、薔くんもちょっと機嫌悪いし…」
 「あ?」

 羚亜は朝から、一安心。





 …――まぁ、こけしちゃんはとってもいい働きをしてくれたから、

 機嫌、直して!


 あ、でも帰ったらまず、小説のほうなのか。

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