※※第133話:Make Love(+Happy birthday!).71
ドクッ…ドクッ…
「はぁっ、はぁっ、」
子宮までえもいわれぬ悦びは満ちて、脈打ち、離れがたいふたつの躰は、ひとつになって互いをどこまでも求めあう。
「いっぱい出たな、また出してやるからこいつは泡立てよっか、」
「ん…っ、ん、」
グチッ、グチッ…
腰づかいは濃蜜に、激しさを増して、
グチュッ、グチャッ…
「あ…っは、あ…んっ、」
後ろは突かれながら、前ではクリトリスがゆびで弄られ両の音はそれは淫らで。
くしゃっ
手を伸ばし、カーテンを、ナナは裂けるほどに掴み、
「ナナ、こっち向いて、」
「は…っ、あん、」
顎を掴んだ薔は、彼女の顔の向きを変えさせ、囁いて、くちづけた。
「おまえが俺の全てだよ…」
くちゅっ…
「ん…っ、…ぁ、んっ、」
ゆさっ…ゆさっ…
絡める性器は熱をわけあう、切なく烈しく、愛しすぎて。
…“わたしもです”と、ナナは囚われてゆく、こころに浮かべ堕ちていった。
――――――――…
「ゲイちゃぁんだけがぁ、帰ってきてるぅぅ…!」
真夜中、パパうえは青ざめた。
「ゲイちゃぁん、悠香はどうぅしたんだぁぁっ…!?」
そんでもってひどく、オロオロする。
“親父にも躾が必要みてぇだな、”
呆れ返るゲイちゃんは、ソファにて知らん顔を決め込んだんだとさ。
…――――じつは、ナナと薔がセックスしている最中に、日付は変わったようでして、
こけしちゃんのお誕生日は、めでたく愛が深まったところで、
日曜日、ふたつのエロスを漂わせたまんま、物語は次話へと持ち越すことにしましょう!
涙があれば、笑顔がある、
笑顔を知れば、涙は涙になって、
涙を知れば、笑顔は笑顔になるのでしょう。
『Happy birthday!!』
…――Sweethearts are always together.
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