※※第122話:Make Love(&Delusion).63
「結局、薔もわたしもジャージじゃないですかぁ…」
教室でセックスしちゃったため、帰りは否応なしにこうなった。
もちろん、きちんと処理などは済ませてありますよ?
そんでもって、
「別にいいだろ、お揃いで、」
「それもそうです!」
ナナはすぐに納得しちゃい、
「帰ったら本格的に鳴くか?」
「んええ!?」
ふたりは仲良く手を繋ぎ、帰路に就いたのでした。
ちなみにナナは今月いっぱいなので、バイトは極力減らしてもらってあるのです。
新しいバイトくんの、育成のためにもね!
………………ん?
でも待てよ、
何かとんでもないことを、忘れているような……
バタン――――――…
やがて、帰宅です!
この日、気を利かせた、というかほぼすべてを悟っている花子は、お出迎えをしなかったんです。
「あっ!制服、洗わないとですね!」
君がやるのか?と思われるナナは、リビングにて明るく振り向いた。
すると、
「そんなん後でいいだろ。」
立派な替えがあるためなのか、薔はソファへふんぞり返ったのです。
……あれれ?なんか、雰囲気が……
やさしいんだが圧倒的なオーラに、ナナは微動だにできなくなって、
「さて、」
それはそれは落ち着いた微笑みで、片手を出し、薔は言いました。
「桜葉の小説とやらを、見せてもらおうか、」
(…………あ、そういえば。)
ぼと
鞄を床に落とす、ナナ。
やはり、彼はしっかり覚えていたよ!
ナナ(こけしちゃんもか)の最大のピンチ、到来か?
……どうなる?乙女たち。
…――――Overcome well!
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