※※第119話:Make Love(&Make Love!).4
こけしちゃんは醐留権に、責任もって自宅まで送り届けてもらいました。
そしてナナと薔は、セックスの余韻に浸ってから、花子のお散歩でまた運動したりして、それはそれはラブラブと過ごしたのです。
夜は明けた模様です!
次の日です!
「うわぁ、醐留権先生ってすごい!初日だったのにちゃんと、報告書まで作ってきてくれたぁ!」
「ほんとだぁ!」
演劇部の皆さんは、朝から大感激しておった。
「しかも今日も朝から、張り切ってくださってるし、ほんといい先生だよ!」
「あああああああああ!!」
……………………部長?
皆さんがそんなこんなで盛り上がっておるなか、突然、和湖部長の叫びは響き渡りました。
「部長、どうしたんですか?」
「な、何でもないからちょっと、こっち来ないで!」
ササッ
素早く部活用の大きなバッグを、後ろに隠す部長さん。
………………ま、まさか…
嫌な予感がした部員くんらは、部長へと迫った。
「部長、昨日はそのバッグ、持ってきてませんでしたよね?」
「そ、そうだったかな〜、」
明らかに様子が、不自然である。
「見せなさいっ!!」
「あっ!やめて!ちょっと!」
ぐいっ!
力ずくで奪い取り、部員一同がバッグを覗き込むと…、
はい、DVDは揃って仲良く、中に入っておりました。
「……………………。」
「いや、あのさ、そういえば、盗まれてもいけないと思って、あたしが家に持ち帰ったんだった、……ごめんね?」
「ぼくらにはいいんで、醐留権先生のところに菓子折とか持ってお詫びに行ってきなさいよ!!!!」
「はいっ!そうします!」
…………これにて一件落着!
なのか?
ちなみに和湖部長が持ってきたケーキは、醐留権とこけしちゃんで仲むつまじく戴いたんだとさ。
謎では特にない謎でも、
解こうとするちからとなる、
愛こそが、ミステリー?
…――Therefore, love can be explained to nobody.
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