※※第117話:Make Love(&Irrumatio).59











 愛しさで、もっと、

     狂わせてくれ。


 …――息もできないほど深く。


















 「んん……?」

 外が明るくなった頃、ナナはおもむろに目を覚ました。

 ここは、とってもあったかい。
 今にも二度寝できちゃいそうな心地よさであります。



 ところが、二度寝するまでには至らなかったようで、

 (おぉおわあぁぁぁあ――――――――――っ!?)

 朝っぱらから大興奮状態のナナは、こころのなかで萌え悶えた。





 それもそのはず。




 昨夜は1月にも関わらずなかなか気温が高かったため、ナナへと抱きついて眠っている薔は、タンクトップを着ていたのだ。


 (おおおおお!う、腕ーっ!)

 ……また、ツンツンしてみるかい?



 とにもかくにも、真っ赤でドッキドキのナナさんは、

 (ああ朝っぱらから、とんでもないお色気といい匂いだよ!朝からわたしも心臓が限界だよ!)

 とか思いながら、

 (おまけに、すんごく可愛らしい…)

 ふにゃん…


 かなり、にやけた。





 その張り裂けんばかりの、鼓動が伝わっちゃったのか、

 「ん……」

 薔が、目を覚ました。





 「ぉ…、おは…よぅ、ござぃ…ます……」

 ナナは、きちんと朝のご挨拶。
 の最中も、緩む表情をシャキッとさせようと必死。



 すると、

 「おはよ、」

 は返されたが、

 ぎゅむっ

 「ふぇっ?」

 ほっぺたをつねられまして。




 鼓動は加速する一方なのか、ナナが何事かと思うなか、微笑む薔はまだ眠そうな雰囲気ではあるが甘い声で問いかけた。

 「また何か、美味ぇモンでも食う夢見たか…?」

 ってね。







 「ひはぃはふっへーっ!」
 「でもおまえ、顔にやけてるしな、」


 ……もっと美味しそうなものかも、しれないよ?




 お久しぶりにお目覚めシーンから突入しました、

 この日は、土曜日です!


 ちなみにナナは、「違いますってーっ!」と、言ったのでした。

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