※※第97話:Make Love(&Possessive).43






 グチグチと混ざり合って、濡れて濡らされ、突かれつづけて淫音は止まるところを知らない。


 「あ…っ、ア、あっ、あっ、」
 壊れるほどに、腰を動かしていたのだけど、

 ぎゅっ

 突然、挿れたまま薔はナナを抱き上げ、


 ガタンッ…

 向きを変えるとテーブルの上に、足を絡ませた彼女を仰向けにして乗せたのである。



 グリッ…

 足は更に開かれ、かがんで覆い被さるようにして薔は奥へと突き上げた。



 「あああぁっっん!」
 テーブルの上で大きく反って、ナナは立て続けに達する。


 「…っ、鳴いてばっかいねえで、イってる間も腰振れよ…」
 薔は容赦なく、攻め立てると、

 くちゅ…

 喘ぎを上げつづけるくちびるを、くちびるで激しく奪いにきた。



 グチッ…ヌチッ…パチュッ…

 「ん…っ、ふぁ…っん、」

 伸ばしあった舌が、音を立てて卑猥に重なる。

 クリクリッ…

 乳首はゆびでやさしく弄られ過ぎて、敏感になり体内まで淫らに刺激してピンと起つ。


 ガタッ…

 合間に軋むテーブルは、甘美に堕ちてゆく淫靡を浮かべて。




 「んんん――――――…っん!」

 くちびるを塞がれたまま、ナナは達し、

 「……あっ!」

 くちびるを離しカラダを反らすと、薔も再び中へと精液を放った。





 「はぁっ、はぁっ、」
 ふたりして汗だくになって、腰を動かしつづけて吐息を混ぜる。

 「あ……っ、」

 そして感じあいながら、再びのディープキスでセックスに耽溺していった。
















 ――――――――…

 「あああ!わたしはもう、ほんとお酒はダメですね!またいっぱい、付けられてますけどぉ!」
 バスルームにて、一糸纏っておりませんナナは、びっくり仰天であります。

 「おまえの肌が、綺麗すぎて吸いつきたくなっちまうんだよ、」
 同じく、な薔は、彼女の後ろからキスマークをゆびでなぞった。



 「んあ…っん、」
 ゾクゾクッとナナは、甘やかな声を零す。



 「2ラウンド目、いくか、」
 「だってもう、なんか、すんごいの当たってますけど――――――――っ!」

 おーっ、ぉーっ…(※期待しすぎちゃってエコー)


















 …――――赤と黒。

 そこに白を落としたら、何色に染まる?



 どちらにしても、わたしは永久に、

 あなたの色に染められてたい。














 …――Please dye all of me.

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