SUICIDE


泣き出した午後の街に ただ足音だけが響く


そっと瞳を閉じて窓の外に 私がいるとわかってほしい
本当の私は何処で 深い眠りに就くのだろう?

あなたから 差し出された 最期のナイフで逝けるのなら

泣き出した午後の街に ただ足音だけが響く
見下ろしたこの命は今 誰のために捧げばいい?


溜め息に乗せた暗い朝に 遮られた一人の自由
寄り添う事はできなくて 青く狭い空間に

白い花 散り果てると 赤い床のうえ模様になる

外は雨 罪を消して 涙色の流れは問う
現実さえ中身を持たない 誰のためにも唄えない


「気づいても、遅すぎたの。
今頃、私に息はない。」


泣き出した午後の街に ただ足音だけが響く
見下ろしたこの命は今 誰のために捧げばいい?

外は雨 愛を消して 涙色に流れるまま
現実さえ真実じゃない 誰のためにも唄わない


見下ろしたこの命さえも 誰のためにも捧げない

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