Sleeper


月のちから 闇夜の蜃気楼
透けた刃 心の臓を貫く


五月に眠る 御影石の下で このまま逝けるだろうか
君への愛が あまりに深すぎるままで

夢の齢 星々の瞑想
波音が 千の魂を運ぶ


忘れな草に 託した悲恋が ぼんやり明かり灯した
流るる灯籠 天の川をくだりあなたへ

月のちから 闇夜の蜃気楼
透けた刃 心の臓を貫く

愛さないで…もう何も 何もしてあげられない
どうか強く生き続けて 私はいないけれど
悔やまないで 何一つもどうか
ずっと 幸せだったから


どうしてだろう? あなたが 哀しい涙を流しているのに
その肩を抱くことすら できない 全てが空回り

夢を重ね 星々を超える
四十九日すぎて 生まれ変われたら

愛さないで…もう何も 何もしてあげられない
帰ることも 話すことも 隣で眠ることも
手をつなぎ歩くことも 何一つさえも
叶うものは 何もない


愛しているよ…私なら
例え 地獄へ堕ちようとも

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