R・P・G
泣きながら目を覚ました
真夜中のユートピア
私は 誰だっただろうか？
流れ流れ辿り着いた
未来のない 架空の場所
弱い者は生き残れない
心失くした 人々の群れ
私に良く似た人を見ました
ゴミ捨て場に 捨てられました
気づけば区別のつかない顔が
そこら中にさまよう
泣きながら目を覚ました
真夜中のユートピア
私は 誰だっただろうか？
次の場面になりました
砂漠のような 場所にいます
どうやら誰もいないようで
水もなくて どうしようもない
不意に あの頃がよみがえりました
涙が溢れてしまいます
戻りたいけれど 此処は何処なのか
何一つ分からない
泣き疲れ眠りに就く
朝方のユートピア
私の事は 放っておいてね
この手にはライフル銃
近付いた死の臭い
優しさを殺してしまおう
手首には問題がある
ためらい傷ばかり残る
案外悪くないと思いだした
事の顛末でした
泣きながら目を覚ました
真夜中のユートピア
私は 誰だっただろうか？
この手にはライフル銃
近付いた死の臭い
どうやら 後ろをとられたみたい
楽になれました ジ・エンド.
[ 28/99 ][前へ] [次へ]
[ページを選ぶ]
[章一覧へ戻る]
[しおりを挟む]
戻る