潤情アイズ




 シャラン―――…
 哀夢に付けた足枷の鎖が、今日も綺麗な音を出す。
 俺は今、美少年を監禁している。どうやら俺は、同性しか愛せないようだ。
 「夕威、」
 哀夢が、俺の名前を呼んだ。
 「何?」
 俺はなるべく、素っ気ない態度を取る。
 「ねぇ、愛してる?」
 潤んだ目で、俺に問いかける。
 「愛してたら、どうなんだ?」
 俺は吐き捨てるように言った。
 「キスして…………」
 甘い声でおねだり。
 「愛してなくても、キスぐらいできる。」
 俺は哀夢の髪を掴むと、カオを引き寄せキスをした。
 「んっ…………」
 哀夢が震える。
 クチュ――――…
 舌を忍ばせると、負けじと舌を絡ませてくる。
 「んんんっ…………」
 柔らかな唇。
 哀夢は、キスが上手くなった。
 「ぁ……………」
 唇を離すと、ぐったりした様子。
 キスだけで、こんなに火照るなんて――――…
 俺は哀夢の足枷を外すと、抱きかかえた。
 ベッドまで運び、放り投げる。
 「ぁんっ…………」
 か細く鳴いた哀夢にまたがり、手首をベッドに縛り付ける。
 「夕威……………」
 エロい目つきで、俺を見つめる哀夢。
 「好きにして………」
 濡れた唇が、何とも言えず淫ら。
 「夕威だけの、玩具にして……………」
 こいつは何て可愛いんだ。
 「言われなくても、お前は俺のモノだから。」
 俺は冷たく言うと、哀夢の服を引き裂いた。
 「あっ…………」
 白く露わになった肌を、指先でなぞる。
 「…っん…………夕威…………」
 俺は乳首を、押し上げるように舐めた。
 「あんっ…………夕威ぃ…………もっと、舐めて……………」
 息を荒げる哀夢。
 乳首以外の場所も、舐め回した。知り尽くした、そのカラダを。
 「夕威…………下も、ヤッて……………」
 もぞもぞと、哀夢がカラダをくねらせる。
 「お前、本当に淫乱だな。」
 俺は哀夢の下半身までハダカにすると、勃起したペニスを咥えた。
 「はっ、ん…………」
 口で扱く。あふれる精液が、口内に広がる。
 「あぁんっ…………イイよぉ…………」
 哀夢は喘いで、俺の理性なんて壊してしまう。
 グチュグチュ――――…
 いやらしい音を立て、俺は吸い上げた。
 「夕威っ…………ぁ………んっ…………イキそう……………」
 はぁはぁと、色気のある息づかいで哀夢が零す。
 「夕威…………!ダメっ…………そんなにシたら…………」
 俺は構わず、激しく吸い上げた。
 「あっ…………あっ……………あぁ……………イッちゃう…………」
 イけよ、哀夢。
 「あんっ……………あっ…………あああああんっ……………!」
 ビュッ―――――…
 俺の口のなかに、哀夢は吐精した。
 「はっ…………はぁっ……………」
 再びぐったりとした哀夢を、俺は手で弄ぶ。
 「夕威…………まだ、イッたばっか…………」
 少し赤く染まった頬が、最高にセクシーで。
 「まだまだ、イけよ。」
 俺は哀夢の乳首を摘むと、クリクリとこねくり回した。
 「んっ…………あっ…………そんなぁ…………」
 だらしなく開いた口に、指をねじ込む。
 「んんっ…………」
 哀夢は涙を流した。
 「哀夢……………愛してる…………」
 俺は瞳を見つめ囁く。
 「ずっと、俺だけのモノでいろよ。」
 見つめ返す哀夢。
 いつだって俺を、夢中にさせるその目つき。


 何回も弄んだあと、再び足枷に繋ぐ。
 シャラン――――…
 ヤればヤるほど、哀夢は色気を増してゆく。
 「夕威……………」
 俺の背中に抱きついてきた。
 「ねぇ、キスして…………」
 吐息が耳を撫でて、最高のエクスタシー。
 「哀夢……………」
 激しく唇を押し当てると、ふと、思うことがある。
 本当は弄ばれているのは、俺のほうなのかもしれない―――…
 と。
 哀夢はキスをねだる。
 俺を壊すその仕草に、何もかもを奪われて。
 「あんっ……………」
 再び哀夢を攻め立てる。
 一時だって、離れたくないほど。
 淫らな時間を重ねてゆけば、きっと、俺のほうが、
 離れられなくなるんだ――――――…
 こわいほどに溺れてゆく、心すらも支配して。




   Dirty eyes…………

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