思春期性少年
「俺もう……明日、学校に行けねぇ……」
ベッドに伏した俺は、お尻に優しいお薬が欲しくなっていた。
襲うつもりで連れ込んだクラスメートに、自然な流れで逆に襲われまくったとか俺はどんだけ受けに向いていたんだ。
「大丈夫だよ、俺たちが付き合ってるってことは誰にも言わねぇし」
「そうじゃねぇよ……ケツが痛くて立てねぇんだよ……誰のせいだと思ってんだ……」
「誘ったのは淳也だから、自分で蒔いた種じゃね?」
……はぁぁあ!?
すっきりした表情で、優真は微笑んで見せた。今さらそんな爽やかに微笑まれても、お前が絶倫だってことを俺は痛いほどに知ってんだぞ。
ついでに、恋愛に興味なくて淡白に思えるお前が、じつはねちっこくてちょっとSだってことも判明しちまったんだよ。
でもまあ、こいつがこんなふうに微笑んで見せるのって……よくよく考えてみると俺しかいなかったな。
そう考えるとマジで、すっげえ幸せかも……
「じゃあ、淳也の誕生日にボラギノールとか買ってあげるよ」
「俺の誕生日まであと8ヶ月もあるわ!」
少し上体を起こせば、またケツの穴から腰にかけてがズキンズキンと痛んだ。
「……痛てぇ……」
「やっぱり、今買ってきたほうがいい?」
「え…っ?」
気を利かせた優真は、近くのドラッグストアにまで買いに行ってくれるようで。いつの間にかこいつ、俺の着衣まで整えてくれてあるし。
ちょっと、否かなり、ときめいちまった。
部屋を出て行く際に、優真は振り向いて爽やかに微笑んだ。
「買ってきたら安心するだろうから、もっとエッチしようね?」
「お前今日は……帰れ!」
「彼氏にその態度は酷くね?」
「俺だって彼氏だよ!」
……前言撤回、おそらく優真は、
ドS、なんだろうな。
<終わり>
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