※※第54話:Make Love!(in Classroom).11






 ちゅっ

 抜いた後、抱き合ってキスを交わしている。

 「あ、あのっ、」
 「ん?」
 ナナは思い切って、こんなことを言ってみた。
 真っ赤で。

 「最近、なんだか、エッチの回数増えませんか!?」

 ってね。



 「…なに言ってんだ?」
 薔は落ち着いて返した。

 「毎日5回以上に、なってから言え。」




 ……え?
 ゆくゆくは、毎日5回以上なんですか?




 「わたし、カラダがもちません!」
 「安心しろ。俺がもたせてやる。」


 なんですと――――――――――――っ!?


 ナナばかりが真っ赤っかで、ぶるぶるとふるえているなか、

 「風呂入るか?」

 薔はやさしく微笑みかけたのですな。


 「ははは入ります!」
 「試しに風呂で、3回ヤるか?」

 ぎゃあ――――――――――――っ!


 「エッチですってーっ!」
 「なら、聞いてやるが、さっき俺を縛り上げて、目隠ししたのはどこのどいつだ?」

 ……それを言われてしまいますと、わたくし、なにも言い返せません。
 いつも言い返せないですけど。




 「ほら、はやく行くぞ。」
 「お願いですから、3回はやめてくださいよーっ!?」

 大赤面でナナが告げたところで、

 「仕方ねーな、1回にしてやる。」
 「うっひゃあ!」

 1回を目安に、ふたりはバスルームへと向かったのでした。










 1回したのかは定かでないが(定かにしてよ)、寄り添って、眠りに就いた。

 「愛してる。」

 それは確かな、愛を囁き合って。






 はい、明日からまた通常の学校生活、張り切って楽しく、繰り広げていっちゃいましょう!















 …――darling,

    『Good night.』

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