※※第66話:Make Love(+Field day!).19







 逆上せる勢いだったが、またカラダを洗いっこしたりして、ちゃんと服を着てから共にバスルームを出た。



 「はぁっ、」
 あたまにタオルを乗せたまま、ソファに薔はからだを預ける。


 パタパタッ…

 またしてもザザえもんのうちわで、自分を扇いでいたナナは、

 ぽふっ

 薔の隣に座って、

 ぎゅっ

 と彼に抱きつくと、告げたのでした。

 「ほんと、好きです……」






 「おまえから言うなん、珍しいな、」
 薔は笑っている。

 「はい…」
 抱きついたまんま、ぽーっとナナは応える。

 花子はトロンとした目つきで、優雅に寄り添います。



 「かわいい、」
 愛おしそうに見つめ、やわらかくやさしく、その髪を薔はずっと撫でていた。











 体育祭の後は、いよいよ、10月です!

 10月はある一大イベントがございますが、まずはあれですよね、衣替え、というものがありますよね!













 ――――――――…

 準備は整った。

 のか?



 「やられっぱなしは、性に合わないのよ!」
 薄暗い建物のなか、揺らめく焔が不気味さを照らし出す。



 「ヴァンパイアも人間も、あなたにはひれ伏すはず…」
 ニヤリと笑った、狼男の前、


 「手を貸してちょうだい、報酬は“極上の血”で……」


 その言葉に耳を傾ける、


 Devil<悪魔>の姿があった。











  …――Opening of a new trial!

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