第三手:しがらみ












 「こ…っ、これじゃ…っ、ムリ…ですって…っ、…っん、」

 ベッドのうえに脚を閉じた状態で仰向けになったナナは、もじもじしながらひどく顔を火照らせていた。
 いつものように脚を目一杯開いたりはしておりませんけれど、すでに着衣は乱され躰だって淫されまくっているため羞恥も相当である。


 ギシッ…

 「いいから、脚はちゃんと閉じてろよ?」

 お構いなしに彼女へと覆い被さった薔は、露にした自身を閉じた脚の間へと今まさに捩じ込もうとしており、

 「だっ……だって、っ、薔の…すっごく…っ、硬くて……おっきい、ですし…っ、」

 昂りすぎたナナは思わず、うっとりと甘く零してしまった。






 「…大丈夫だ、何が何でも挿れてやる、」
 「んええっっ!?」

 さりげなく、もなくかもしれませんが、ばっちり煽っちゃいましたね。







 グッッ――――…

 宣言通り、彼は蜜を溢れさすソコへと向かって捩じ込み始めた。

 「あ…っあ、ダメ…っ、擦れちゃっ…っ、」

 ビクンッと躰を跳ねさせたナナは、この時点でかなり興奮してしまいしきりに中を疼かせている。

 「おまえだってしっかり擦りつけてんだろ、」
 汗ばみ笑った薔は着々と捩じ込んでゆきながら、

 「ほら、入り口はもう見つかった…」

 ふと、不敵に微笑んで囁いたのだった。

 「何だかんだで…早く見つけて欲しかったんだろ?おまえの蜜、誘うみてぇに絡みついてくんぞ?」





 …ッ…ヌグッ――…

 「ん…っ、ン、あっ…っ、挿っ…ちゃ…っ、」

 脚を懸命に閉じた状態で、やはり捩じ込むみたいに挿入されてゆく。


 グプッ…グチュッ…

 ナナがなるべくきゅっと脚を閉じていることもあり、奥までは届かなくて、

 「……っ、悪りぃ、」

 その状態で挿るとこまで挿れてしまうと、歯を食い縛った薔は動き始めた。

 「俺のが先にイっちまうかもしんねえ…」

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