第十四手:獅子舞
乱れきったベッドが、羞恥によりギシギシと軋んだ。
「……っんっ、あっ…あ、」
ナナは両脚をそれぞれ彼の肩へと乗せて、後ろに両手を突きながら懸命に体勢を保っている。
「挿るとこ、よく見てろよ?」
彼女の視線を下方に惹き付けてから、薔は比較的ゆっくりと挿入してきた。
ズプッ――――…
「あああ…っあっ、」
ナナは恥ずかしくて視線を逸らしたかったが、何だかんだで魅入っちゃいました。
挿れられているいやらしい様子は、ばっちり窺えましたので。
「……全部嵌まっちまったな?」
最奥へと一度つよく突き当てて、薔は動き始めた。
ズッ、ズッッ…ズプッ…
「あっあっ…あっ、あ…っあっんっ、」
肩に乗せた脚を撫でられ、ゆびが食い込み、先ほどたっぷり弄られたナナの乳房は艶めいてゆさゆさと揺れ動いた。
「今は何度も出し入れされてるよな…」
彼女の視線がちゃんとソコに向いているからこそ、わざとらしくて卑猥な言葉を彼は吐息に乗せる。
「んっ…やっ、あっんっ、恥ずかしっ…れす…っ、あ…っ、」
ナナは淫らに潤んだ視線を、彼の視線と不意に絡める。
ズッッ――…!
「だからおまえはこんなにも感じてんだろ?」
容赦なく突き上げ、妖しく微笑みかけた薔は、持ち上げている脚へとくちづけて痕を残した。
「あああっっ!」
ナナは堪らずに躰を反らし、絶頂を得た。
迫り来る快感にバランスを崩しそうになって、後ろに突いた手でぎゅっと裂けるほどにシーツを掴む。
「……っ、」
収縮が一気に増して、おまけに脚に力を入れられると余計に締まるため、薔は躰をふるわせてから動きを速めた。
グチッ…グチッ、パチュッ――…
「はっあっ…あっあっ、あっん…っ、」
ピストンが見えてしまう部分から、濡れてエロティックな音が聞こえてくる。
えっちな蜜がたくさん彼に絡みついて、煌めきを帯びていた。
薄明かりのなかで、結合部の下には猥りがわしい染みが広がってゆく。
「腰浮かせて、自分から角度変えたりとか…してみろよ、」
奥を何度も攻めながら、薔は彼女を誘発する。
「んっああっ、あ…っあっ、」
ナナは両手に思い切り力を入れる以前に、彼の硬度によって持ち上げられるような感覚で腰を浮かせて動き始めた。
「あああん…っ、」
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