第十一手:碁盤攻













 「……は…っ、……恥ずかし…っ、れす…っ、」
 ナナはふるえてしまう手のゆびを、テーブルへとぎゅっと突いた。
 比較的テーブルの高さは、低めとなっている。
 その上に両手を突いて臀部を突き上げているため、恥ずかしい場所は後ろからよく見える状態となってしまっている。

 「そう言いながらもここは、嬉しそうにひくひくしてんぞ…すげえ可愛い、」
 薔は意地悪く笑うと、先ほどまで弄っていた彼女の中へと再びゆびを滑り込ませた。

 「恥ずかしいからだよな?もっと上げて見せろよ、ほら…」







 ヌグッ…グチュッ――…

 「あっあ…あっん、あ…っ、」

 ナナは腰が砕けそうになりながらも、一所懸命に臀部を突き上げる。
 とろとろと溢れだす蜜の感覚や音が、淫らな気分をより一層かき立てる。

 キモチイイトコロを擦るゆびは、さらに突き上げることを導くように彼女を中から押し上げさせていた。



 支えながらも砕く抜き差しで、動かしていたゆびを抜いてゆくと、

 「きゅうきゅうして…また一気に狭くなった、もう欲しくて仕方ねぇんだろ?」

 いったん、覗くみたいに入り口を拡げてから、薔はゆびを離していった。

 プチュンッ――…

 「そろそろくれてやるか…」







 「あっ…っ、」
 ゆびが完全に抜かれてしまう瞬間も、気持ちがよすぎて、ナナはバランスを崩しかけた。
 「ちゃんと待ってろよ…」
 その腰を片手で抄うようにして、薔は体勢を持ち直させる。

 「ん…っ、あ…っ、」
 ナナはまたしっかりと臀部を突き上げながら、これをやらせたいがために彼はわざとゆびを入れたのだと確信して、ますます中をひくつかせてしまった。
 興奮する蜜たちもたくさん、彼へと向かって溢れ出している。


 薔は後ろで、彼女にも聞こえるようにいやらしい音を立てて濡れたゆびを舐めた。
 聴覚も刺激され、触れられてはいないのに愛撫されて、否応なしに昂るナナは躰をふるわせながら一心不乱に待機。

 「いっぱいかき混ぜて…こん中まだまだ甘くしてやる、」
 やがて吐息に乗せた薔は、当てがうと一気に挿入してきた。

 ズプッッ――――…







 「ああ…っっ、」
 快感に目眩すら感じ、ナナはガタリとテーブルを揺らしたのだった。

[ 21/41 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]


戻る