第一手:岩清水











 「…――あ、あの…、こんなカッコ…恥ずかしいんっ…ですけど……」

 頬を赤くしてもじもじするナナは、一糸纏っておりません。
 その姿で、恥ずかしい場所の前方へと両手を当てている。

 けれど彼女は只今、ベッドへ仰向けになった薔の美しき顔の上へとソコがくるように跪いているため、

 「おまえな、エッチなひくつきは全然隠しきれてねぇぞ?」
 「や…っ、あっ、息…っ、」

 まずは吐息や声で触れられてしまい、

 「にしても甘そうだな…」

 …ッ…ピチャッ――…

 そっと舌を這わされてしまった。

 「あ…っ、あ…っン、」
 ふるえたナナは、甘ったるい声を上げる。










 「ほら、ちゃんと手ぇ退かして…」
 舌全体を一度滑らせると、少し離して薔は甘く囁く。

 「ん…っ、あっ、あ…っ、」
 ナナは言われた通りに、両手を離してゆき、

 「あぁ…そっか、」

 フッと笑った彼は、陰核を攻め始めた。

 「真っ赤になって膨れたここを隠してたのか…」








 チュッ…チュプッ…

 ほんとうにやさしく、くちびるに挟んだクリトリスが扱かれる。

 「あ…っあ、はっ、あ…っ、あっん、」
 それも堪らなく気持ちよくて、躰をふるわすナナは乳房を揺らす。

 「…もっと、腰動かせよ…」
 吐息でも愛撫するみたいに吹き掛けた薔は、彼女の胸へと両手を伸ばし、

 「ん…っ、んっ…」

 ナナがおもむろに、腰を動かし始めた瞬間、

 くにゅっ…

 彼はやわらかな双丘を揉み上げた。

 「はああ…っん、」









 ジュッ…ジュプッ…

 湧き上がる蜜たちは、次々と彼の舌に絡め取られてゆく。
 それが悦びにもなり、また溢れだす。
 だんだん夢中になる。

 「ん…っは、あっ…あ、っあ、」
 ナナの喘ぎも止まらなくて、

 クニッ…クニッ…

 下から揉まれながら、ゆびで擦って弄られる乳首も、敏感にされすぎてピンと硬く起っていた。
 上下に動かされれば、乳輪へと食い込んで卑猥。




 「あっっ!」

 ビクンッ――――…

 ナナは達する。

 思わず躰はバランスを崩しそうになったが、胸への愛撫により支えられていた。

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