The madly wet Яose.








 視姦からセックスへと及んじゃいまして、ふたりしてシャワーを浴びてからは、花子も揃ってのディナータイムと相成ったんです。




 「だんだん、おまえが飯食ってる表情すら、ドエロく見えてきたな、」
 「えええ!?」





 花子は美味しくご飯を戴きながら、“あぁ、癒やされるわ、”と思っていたんだか、いないんだか。












 ――――――――…

 楽しい夕食の後片付けを、実に慎重に進めておりましたナナは、

 ぎゅっ…

 突然、後ろから抱きしめられた。




 ドキッ!

 としたあまり、手は止まっていた。




 そして、

 「ナナ、」

 肩へと顔をうずめ、薔は言葉を囁いた。

 「愛してるよ…、どこにも、行くんじゃねぇぞ。」











 「わたしも薔を、愛してます、ほんと…、どこにも、行きません…行けませんて、」
 「ん…、そうだな、」










 …――――こころは、お見通しか、


  甘くすべてに絡みつくは、

       あなたの愛の鎖。













 愛してる、と言葉にすれば、

 痛みは溢れ出し、

 それもまた、狂おしいほどに愛おしく。





 逃げられないことを、

 知り尽くす、ふたりのなか、


 …――――――愛は眠らない。















 …――So that I break,

          ...Hold.

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