あなたと重なる夢を


 飴を舐めていたら、彼にキスをされた。
 彼の名前は、奏。
 奏はそのまま舌を入れると、飴を取っていっちゃったの。
 あたしが怒っていると、奏はいたずらっぽく笑って言った。
「愛の飴、美味しい。」
 ですって!
 あたしが真っ赤になっていると、奏の手が頬に触れた。
「可愛い。」
 そしてまたキスをしてくる。
「愛……………」
 口を開けて、キスを貪る。レモンの味がする、ディープ・キスだった。
「愛、舌、伸ばして……」
 囁くように奏が言う。
 あたしは奏に強く抱きつき、舌を伸ばした。応えるように、舌を絡めてくる。
「ねぇ、愛…………」
 唇を離すと、奏は目を細めてあたしを見た。
「キス以上のコト、しよ?」
 その目は、優しく。
「ん……………」
 あたしたちは、ベッドに倒れ込む。
「あっ……………」
 奏の唇が首に触れた。くすぐったくて、あたしはクスクス笑う。
「ねぇ、奏………、くすぐったいよ………」
 そう言うと、奏はあたしの髪を撫でた。
「イヤなら、言って?」
 最高に優しい声。
「んーん、全然、イヤじゃないの………」
 あたしも、優しく答えた。
「良かった………」
 奏は安心したようで、あたしの首筋を舐めてくる。
「あっ………、奏………」
 ゆっくりとシャツのボタンを外される。奏はそのしなやかな指で、ブラのホックも外してしまった。
「愛のココ、綺麗だね…………」
 あたしの胸の突起を撫でる。ソレはすでに感じて、硬くなっていた。
「っん………、奏、ソコは、優しくしてっ……!」
 いきなり摘まれて、あたしは息を荒げた。
「あっ……あっ………、奏っ、」
 喘ぎが漏れる。
 奏はあたしの下半身まで裸にすると、股を広げた。秘所は濡れて、びしょびしょになっている。
「愛、スゴイね………」
 いきなり指を挿入され、あたしは叫んだ。
「ひゃああぁぁっ…………!」
 いやらしい音をわざと立てるように、なかをかき乱す。
「奏っ………、だめぇっ…………」
 痛みと快感で、あたしはビクビクと震えた。
「愛………、大丈夫、すぐに気持ちよくなるから……………」
 奏は囁くと、一旦指を抜く。指についた蜜を舐めると、自身のジーンズを脱いだ。
「一緒に、イこう?」
 奏の屹立したソレが、あたしのなかに挿れられた。
「あああああっ………!」
 あたしはカラダを反らし、叫ぶ。
 ゆっくりと腰が振られ、あたしは喘ぎつづけた。奥深くを突かれるたびに、悲痛な悦びの声が漏れる。
「ぁんっ………ふっ………、ああっ………!」
「……っ………、愛の声、イイ…………」
 あたしたちは汗をにじませ、カラダを押し付けるように交わった。
「ああっ……、奏っ、イッちゃう…………」
 あたしには、限界がきていた。どうやらそれは、奏も同じようで、
「愛っ…………!」
「ああああああっ………!」
 ほぼ同時に達した。奏をカラダじゅうに感じながら、あたしは濡れていった。

 また飴を舐める。舌でコロコロ転がす。
「愛が飴を舐めるの、やらしい。」
 奏はそう言い、笑った。
 飴よりも奏のほうが美味しいんだけど――――。
 密かに思って、あたしは微笑んだ。
 今度はあたしが、飴のように舐めてあげる。
 奏に抱きつくと、あたしは、そっとその唇にキスをした。




   Dreaming………

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