熱い夢を見せて


 愛しすぎて、おかしくなりそう――――――。

「愛?」
 急に名前を呼ばれて、あたしはドキッとした。
「な、何?」
 あたしは今彼氏の奏と、ベッドに座ってホラー映画を観ていたところ。あまりの迫力に、鳥肌が立ってしまう。
「泣きそうだけど、」
 クスッと笑って、奏が言った。
「そ、そんなことない!」
 あたしは強がったけど、奏に嘘は通用しない。
「愛、可愛い…………」
 そう言うと、奏はあたしにキスをしてきた。
「んっ………………」
 柔らかい唇が触れて、すごくいい匂いに包まれる。
「愛…………………」
 いったん唇を離すと、至近距離で奏はあたしを見つめた。
「大好きだよ……………」
 そう言って、あたしの髪を撫でる。
「あたしも……………」
 あたしはカオが火照ってしまい、恥ずかしくて仕方ない。
「愛、」
 頬を撫でられ、ピクンとカラダが震える。
 チュ――――――…
 再びキスをされた。
「ん…………………」
 クチュ―――――…
 舌が入り込んでくる。
 そのまま舌を絡ませていたら、首筋まで舐められてしまった。
「あっ………………」
 くすぐったい。でもすごくキモチイイ。
「愛のココ、感じてる?」
 そう言うと奏は、服の上から乳房を揉んだ。
「あっ……………やっ………………」
 あたしが声を上げると、奏はあたしのシャツをまくり上げた。そして、ブラのホックまで外してしまう。
「感じてるね……………」
 チュプ――――――…
 奏は、あたしの乳首に吸い付いた。
「はんっ……………」
 刺激が走り、あたしは悶える。奏の頭を胸に押し付け、あたしは喘いだ。
「あっ………あっ………あぁっ……………」
 奏はチュルチュルと、乳首を吸い上げる。
「あ………奏…………ダメっ…………あんっ……………」
 あたしがカラダを反らせると、奏はあたしの太股を撫でた。
「はうっ………………!」
 パンツの中に、奏の指が忍び込んでくる。
 グチュ――――――…
 濡れた密部をかき乱すように、弄られた。
「奏っ…………そんなっ…………ゃ…………あっ……………」
 指を挿入され、あたしは息を荒げた。
 グチュッグチュッ――――――…
 湿った音を上げて、あたしは濡れてゆく。
「愛、挿れるよ…………」
 奏は囁くと、自身の性器をあたしのヴァギナに押し込んだ。
 ズプッ――――――…
「ぁああぁんっ……………」
 奏の硬くて大きいのが、あたしの中に……………。
 ゆっくりと、腰が振られた。
 ギシッギシッ――――…
 ベッドが軋む。
「奏っ…………あっ………すごっ…………ぁあ……………」
 あたしは、奏にしがみつく。
「っ…………、愛のなか、すごく熱い……………」
 奏は汗ばみ、掠れた声を出した。
「そんなっ……………奏のも………熱いよぉ………………」
 あたしはうっすらと目を開け、喘ぐ。
「奏………奏………あたし、イッちゃう……………」
 それはもう、限界で。
「愛…………イッて……………愛のイクときのカオ、大好き……………」
 奏は、色っぽく微笑んだ。
「奏っ………あっ…………ぁ………あぁあっ………………!」
 あたしは達した。ビクンと、カラダが激震する。
「愛っ……………ぅあっ………………!」
 ビュッ――――――…
 奏も、後を追うようにあたしの中に出した。


「愛………………大好き………………」
 奏が、あたしの耳にキスをする。
「奏………………あたしも………………」
 あたしは囁き、奏の腕のなか眠りに堕ちた。

 優しい奏のことを、愛しすぎてもどかしい。
 どうかあたしの狂おしい愛を、舐めるように満たしてね。
 あたしもあなたの溢れる愛を、飲み干してあげるから。




   Good Night………

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