愛液テディベア







 パンッ、パンパンッ――…!

「あっあっはっ…あっ、やら…っ、あ…っ」
 下から、彼も積極的に突き上げ始める。
 ガンガンと子宮目掛けて何度も当てられ、私の体内はますます熱くなった。
 私たちと、ベッドと共に、愛液に濡れたテディベアもゆさゆさと揺れ動いている。

「やっと見えるようになったんだから、ちょっとくらいは激しくさせてよ」
 私のゆびを離さないように、きつくゆびを絡めて、陽斗はピストンを繰り返す。
 ちょっとくらいはと言いながらも、動きはかなり激しい。
 おまけに少しも衰えることなくどんどん速く過激になってゆく。

「あ…っっ」
 バランスを崩しかけた私は、絡めるゆびに力を込めた。
「……っ」
 それと同時に締めつけられて、陽斗もゆびに力を込めて返す。

 お腹の中までじんじんと、脈打って熱を持ちおかしくなりそうだった。
 彼でいっぱいになってゆく、その感覚が何よりも確かに迫り来た。



「あ…っ――――――…っ!」
 私は躰を反らし、絶頂を得る。
 強く重ねた手と手は、融け合いそうだった。
「あ…っ!」
 同じくらいに、陽斗も射精をした。
 放たれる瞬間の一番大きな鼓動に、躰は中から痺れて高まる。


 トプッ…ドプッ――…

「んん…っあ、あ…っ」
 彼の体液が子宮目掛けて注がれる感覚を、私はうっとりと貪った。
 白く濁った淫水で、勢いよく満たされる。
 再び動き出せばすぐに溢れてしまうけれど。




「陽斗が一番…っ、好きだよっ……」
 ぬいぐるみには目も呉れず、私は彼だけを見ながら言葉にする。
「葵さ、それ、もっと早くに言ってよ」
 苦笑した陽斗は、また私の中を奥へと向かって突き上げる。
「あ…っあ、あ…っ」
 出された後は音が厭らしさを増す、突かれながら私は乳房を揺らめかす。
 中で絡みあう体液が彼のに纏わりついてゆく様に、私だってまじまじと魅入ってみたい。



「罰として、俺の目の前でやってよね?一人エッチ」
 片手を放した陽斗は、傍らに転がっていたぬいぐるみを掴み上げた。
 濡れて重くなっているのに、彼の腕にかかればいとも軽々だ。

 望むところなのだけど、私は口を尖らせた。
 掴まれたぬいぐるみからは、じわりと愛液が滲み出していた。


「“もちろん僕を使ってね?”」
 愛嬌たっぷりの声で、陽斗はテディベアを傾けて見せる。
 ぬいぐるみではなく彼のあまりの可愛さに、私の中はキュウッと収縮をして見せた。
















 Fin.

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