いじめてほしい。


 「あなたが死んだら、生きていけない」
 そう言われて、死んでやろうかと思ったよ。
 だって僕は君のことを、殺したいくらい愛しているんだから―――――。
 もしもふたりが死んだら、きっと地獄でひとつになれるのだろう。

 「いじめて………?」
 君は懇願する。月明かりだけが照らす、ベッドしかないこの部屋で。
 脚を広げて座る姿が、何ともいやらしい。
 「わかった…………」
 僕は頷くと、彼女にキスをした。
 「っん…………」
 クチュッ――――…
 舌を絡ませると、彼女はキツく抱きつく。
 僕は彼女を壁に押し付けると、シャツのボタンを外した。ブラのホックまで外してしまうと、豊かな胸が露わになる。
 ピンク色の乳首を摘むと、コリコリとねじ回した。
 「ゃんっ…………」
 彼女が色っぽい声を上げる。
 「ココがいいんだろ?もっとエロい声出せよ」
 僕はなるべく、キツい言葉を口にする。その方が、彼女は感じるらしい。
 「ふあっ………んっ、あっ、ああっ………キモチイイ………ゃだぁ………イイっん…………」
 喘ぐ姿が可愛くて、僕はさらに激しく乳首を転がした。
 「んっ………んっ………ぁうっ………やぅんっ…………はっ、あぁっ……………!」
 すごく感じる。
 乳首をいぢっていると、彼女はビクビクと波打つ。
 「あああんっ…………!」
 ビクンとうねり、彼女は達した。股の間を、蜜が伝う。
 「もうイクなんて、淫乱だな」
 そう言うと、嬉しそうなカオをする君。それを見た僕がどれだけ、感じているか知っているのだろうか?
 「もっと、いじめて………あたしをダメにして……………」
 囁かれた僕は、彼女の股に指を挿入する。
 「はぅんっ…………!」
 グチュグチュとかき乱すと、蜜があふれ出した。
 「ゃだぁっ………!キモチイイっ………裂けちゃいそう…………」
 息を荒げて、彼女が喘ぐ。僕は指を増やすと、膣を広げるように激しくかき乱した。
 「やっ、あっ、あっ………あっ、あんんっ………ふっ、あっ、ダメっ…………!裂けちゃうぅ……………」
 甘い声を上げるので、僕は硬く勃起していた。
 「えっちな声だな…………そんなに欲しいのか?」
 そう聞くと、彼女はコクコクと頷いた。
 「挿れてっ………!ソノ硬くておっきいの、挿れてぇっ……………」
 だらしなく唾液を垂らし、僕にしがみつく。
 「じゃあ、あげる。その代わり、もっとエロい声聞かせろよ」
 ズプッ―――――…
 僕は挿入した。先端で奥深くを突くように、ちからを込めて。
 「はぅっん………!ゃだっ…………あああっん……………」
 くねくねと、彼女がしなる。
 「ほら、もっと鳴けよ」
 汗ばむ僕は、激しく腰を振った。
 ズッズッ――――…
 擦れ合う音が響く。
 「はんっ………あん、ああっん…………ああっ…………!イイっ………イイよぉ…………」
 泣きながら、彼女は全てを受け入れた。
 「やだっ…………イッちゃう…………もうっ、ダメっ……………」
 はぁはぁと息を荒げ、彼女は再び達した。
 「ぁああああああっ………………!」
 ヌルヌルに濡れて、最高にいやらしい声を上げて。
 僕も彼女の中に出すと、キツく抱き合った。

 セックスのあとは、眠くなる。
 僕らはまどろみながら、ベッドの上に横たわった。
 月が雲に隠れ、暗くなる部屋のなか。僕は君の頬を撫でる。サラサラとした白い肌に、心奪われて。
 「愛している…………」
 囁いた。
 例え、地獄に堕ちようとも。
 ふたりなら大丈夫。それだけは確かだった。




   fallen………

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