悪夢のような快楽を


 あなたのためだけに生まれてきたのだから、あなただけの奴隷になろう。

 愛しすぎている。
 今日も相変わらず。
 そしてわたしは今、手首を縛られた状態で、ヴァギナに温感ローションを塗られていた。
 「ゃん……………」
 指先がヌルヌルと、肌のうえを滑ってゆく。
 「あああ…………挿れてくれるの?」
 はぁはぁと息を荒げ、わたしは問いかけた。
 「まだ、挿れない」
 楽しそうに彼が言う。
 そしてわたしの膣に、バイブレーターを突き立てた。
 「ぁああっ…………!」
 叫び悶えるわたしにはお構いなしに、彼はスイッチを入れる。
 鈍い機械音と共に、バイブレーターが振動を始めた。
 「やっ………やっ……あ、あああっ…………!」
 気持ちよくてもどかしくて、わたしはカラダをくねらす。
 「コッチも、挿れやすくして」
 彼がわたしの頭を掴んだ。
 そして自身の下腹部へ、わたしの頭を押しやる。
 「んっ………んんんっ………」
 わたしは泣きながら、彼の雄を咥えた。
 「あ……………」
 彼が、色っぽい声を上げる。
 「んっ……んっ、んっ…………」
 バイブレーターが容赦なく刺激を与えてくるので、わたしは腰を動かした。そうしながら、彼の雄を吸い上げる。
 「あっ………もっと…………」
 頭を強く押し当てられて、わたしは暫し呼吸を忘れた。
 あなたが大好きだから、全部飲み干してあげたいの。
 ジュルジュルと音を立てると、理性なんて吹っ飛んでしまう。
 「んんんっ…………!」
 バイブレーターの振動も、限界。わたし、イッちゃいそうよ。
 「あっ…………イイかも…………」
 彼の雄は、硬くなっていた。
 わたしは、ゆっくりと口を離す。
 「中で、出してあげる………」
 ジュポ――――…
 「ひゃんっ…………!」
 彼が強引に、バイブレーターを引き抜いた。
 とろとろのソコへ、硬いモノが挿入される。
 「あああああんっ…………」
 わたしは絞り出すように、声を上げた。
 腰が振られ、快いピストン運動が加えられる。
 「あっ………あ!ああっ…………あああっん…………」
 わたしは喘ぐ。最高にいやらしい声で。
 ムニュ――――…
 彼が腰を振りながら、わたしの乳房を揉んできた。
 「ゃ………ああっ………そんなっ………イッキにぃっ…………」
 乳房を掴みながら、伸ばした人差し指で乳首を転がす。
 「はっ……!あんっ……」
 乳首は感じてしまう。
 ヴァギナから伝わる快感と相成って、わたしを夢中にさせる。
 「うううっ………ああああっ………!やっ……あっ、あっ………あぁんっ…………」
 カラダじゅうが、カラダのなかが、熱い。
 「………っ…………!」
 少し汗ばんだ彼が、吐息を漏らした。
 「ねっ…………出そうっ……なの…………?」
 わたしは掠れた声で問う。
 「ん…………出ちゃうかも……………」
 囁く、彼。
 「んっ…………出してっ…………あっ…………」
 彼が乳首を引っ掻いたので、ツキンとした痛みが走った。
 「もう…………壊したい…………」
 嬉しいことを、彼が囁く。
 「壊して…………好きに、して…………」
 うっとりと答えると、乳房を鷲掴みにされた。
 「はんっ…………!」
 出そうなの、わかる。
 「ああああっ…………」
 ビュッ―――――…
 彼が、わたしのなかに出した。熱い液体が流れ込む。
 「イイっ…………!わたしもっ…………ダメっ…………ぅああっ…………!」
 ビクン―――――…
 後を追うように、わたしも達した。そしてしばらく挿れたまま、抱き合っていた。


 セックスは終わらない。
 わたしはあなたの、奴隷なのだから。あなたを喜ばすためなら、何でもするわ。
 カラダを縛られて、床に這いつくばっている。わたしを見て、もっと感じて。
 指をくわえるあなたがいじらしいから、わたしまた、濡れてきちゃった……………。
 そんな毎日を繰り返す。
 あなたのためならわたし、この身の全てを捧げましょう。




   For you…………

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