※※第47話:Play!(+Chain).1






 そうこうしているうちに、薔の携帯が鳴ったので、花子の儀式が完了したご様子です!


 「行くぞ。」
 「はい!」

 ちなみにペットサロンまでは、計算でいくと5分ほどだった。







 その通り、5分ほどで到着した。

 カラン――…

 店内に入り、

 「お待ちしておりました〜!」

 の後に登場した花子は、

 きゅぴーん

 とし過ぎていた。

 艶やかに、輝かしかった。



 「花子、」
 「花子ちゃん…!」

 花子に見とれる、ご主人さまとその彼女(+ザザえもん)。


 サービスということで、花子はリボンまで装着していた。


 「偉かったな、花子。お前、かわいすぎだろ。」
 薔は花子をなでなでし始めて、

 「やっぱり首輪は、花子ちゃんが一番似合いますね!付けてらしても、爽やかなんで!」
 テンション上がっていたナナは、色々含みがちな内容をけっこう明るく言った。



 (……………え?)
 スタッフの皆さんは、思った。

 (爽やかでない首輪を付けていたのは、いったい、どちらなんですか?)

 ってね。


 (ぇええ!?もしかして、ああ見えて彼女の前では、そういうコトしちゃうの!?)
 とか、想像(妄想)力逞しいスタッフさんばかりの、粋なペットサロンなのでした。













 その夜。

 ザザえもんは、リビングに飾られてから寝室にも来ちゃいまして。

 ナナと薔と花子は、ひとつのベッドで眠りに就きました。
 真ん中がだれかは、上の順番に答えがございます!

 そんでもって、明日はいよいよ、ダブルデートなんです!















 ――――――――…

 ついこの間、華麗なるアクションチックが繰り広げられた、とある洋館にて。

 「牙折れたけど、だんだん生えてきたよ。」
 リリュークは笑った。

 「しかしリリュークさま、仲間の内でもかなりの者が、彼のファンになってしまいました。ちなみにわたくしも。」
 と言ったのは、マネージャーである。


 「まぁ、無理もないね。上玉のなかでも、かなり特殊なようだから。」
 またしても残念なポーズを取ったリリュークは、


 「でもね、“ヴァンパイア”と、上玉つまり“F・B・Dを持つ人間”、惹かれ合うほどに必ず、さいごの能力を目覚めさせてしまうこととなる。」


 急に真剣な面持ちで、告げた。




 「さいごの、能力…?」
 マネージャーは、怪訝な顔つきで。


 「そのときを待ちわびたいが、僕ですら、恐ろしいんだよ。彼が彼であるために、ね。」

 真剣なまま告げたリリュークは、心なしか、震えていた。













 …――It is hoped the gear does not go wrong.


  Go next!!!!!!

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