01 : 教師の特権 「さくらー、お前国語の教科係りだったろ?放課後先生の部屋に来るよーに」 『え、なんでですか?私何かやりましたっけ?』 銀八先生に国語の授業終了後そう云われて慌てる。最初は補習かとも思った。ほら、私国語だけ成績悪いし。なのになんで私が国語の教科係りになったかと云うとじゃんけんで負けて国語の教科係りしか残ってなかったからだ。 「明日の授業で使うプリント束ねて欲しいんだ」 『面倒臭いです。先生お一人でも出来ると思いますが?』 「…確か冷蔵庫の中にプリンが二つ、」 『手伝います手伝います!』 物で釣られる私。だけど仕方ない。甘いものには目がないんだから。プリント束ねるだけでプリンが食べられるんだったら喜んで手伝う。…それに銀八先生と二人っきりになれるのは嬉しい、し。 「(喜んじまって…可愛いなあ)」 教師の特権 (一緒にいたいから呼び止めた、なんてな) [しおり/戻る] ×
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